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大阪府堺市内の堺市産業振興センターで4日、堺東ミツキジムのイベント「GOUKEN・ミツキ杯11」が開催された。メインイベントでは昨年、米国ラスベガスで世界戦に惜敗した大沢宏晋(ロマンサジャパン)が再起戦として、世界ランカーのフリオ・コルテス(エクアドル)を迎えてフェザー級10回戦に臨んだ。
ジャブが冴えた大沢
試合は、強打が自慢のコルテスを鋭いジャブと左ボディを駆使し翻弄し続けた大沢の独壇場。左ジャブが冴える大沢は序盤から独特なリズムで好打を繰り返す。一方、コルテスは接近すると左右のフックを強振し、パンチの強さを鼓舞した。中盤、大沢の左ボディが効いたコルテスの動きが鈍ると、大沢はコンビネーションでポイントアウトした。終盤、粘りをみせ声をあげながらパンチを振るったコルテスだが、大沢の的確なパンチに後退を余儀なくされ終了のゴングが鳴る。世界戦からの再起戦で、見事に実力を証明してみせた大沢が戦線復帰の大差判定勝利を収めた。
戦列復帰の大沢宏晋
試合後、大勢のファンと記念撮影に収まった大沢は「課題の多く残った試合でしたね」と、反省を口にした。「セコンドからもジャブで距離を取る作戦を言われていたのに、意地になって打ち合いをする場面がありましたし、パンチをもらいすぎていますね」と、笑顔で課題をあげた。最後は「世界のあの舞台に戻るために3日もしたらロードワークを始めます」と、再び世界の頂点を目指し走り出した。
フリオ・コルテス(エクアドル)
一方、悔しい敗戦となったコルテスは「オオサワは強く、パンチも重かった。努力はしたが勝てなかったことは残念だ」と、淡々と話会場を後にした。
今後の大沢にも注目