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WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王座の持ち主は20日にファン・エルナンデス(30=メキシコ)から比嘉大吾(21=白井・具志堅)に代わったばかりだが、その新王者に対する挑戦者決定戦(準決勝)が26日(日本時間27日)、英国カーディフで行われた。6位のクリストファー・ロザレス(22=ニカラグア)が敵地で勝ち名乗りを受けたのか、それとも12年ロンドン五輪出場の経験を持つ元アマエリート、7位のアンドリュー・セルビー(28=英)が順当に勝ち進んだのか。
具志堅会長と比嘉大吾
10対1でセルビー有利のオッズが出ていたとおり、地元の人気者が117対110(二者)、118対109の大差でロザレスを下した。セルビーはアマチュア時代にロンドン五輪のほか世界選手権には4度出場し、11年に準優勝、13年に3位という実績を残している。プロ戦績は9戦全勝(5KO)。2歳上の兄リー・セルビー(IBFフェザー級王者)に続くことができるか注目されている。ロザレスは26戦23勝(15KO)3敗。
なお、6月3日にはメキシコのキンタナロー州カンクンで同級3位フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)対13位オスカル・カントゥ(米)の挑戦者決定戦も行われることになっている。この試合の勝者がセルビーと最終決戦をするのか、それとも順番に挑戦権を持つことになるのかは不明だ。なお、5月12日付のWBCランキングでは、フライ級王者がエルナンデス、1位に比嘉、2位モハメド・ワシーム(パキスタン)、3位ロドリゲス、4位に五十嵐俊幸(帝拳)、5位に粉川拓也(宮田)、6位ロザレス、7位セルビー、8位にブライアン・ビロリア(比/米)となっている。比嘉が新王者になったことでどう変動するのか、6月発表のWBCランキングに注目したい。