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5月20日、東京・有明コロシアムでWBC(世界ボクシング評議会)フライ級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅)の挑戦を受ける王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)が15日、都内のジムで練習を公開。デビューから12戦全勝全KOとパーフェクトレコードを更新中の挑戦者に対し、「経験が少ないからといって油断はないが、あまり被弾しないスタイル、能力とも私は比嘉を上回っている。勝利するのはもちろんだが、できればKOで勝ちたい」と自信をにじませた。
最高の状態に仕上げてきた
比嘉戦に備えて35日間、4200mの高地トレーニングを敢行した王者は、「フィジカル、スパーリングともに満足のいく練習ができた。今はとても良い状態だ」と誇らしげな表情をみせた。また、5年前に井岡一翔(井岡)が保持していたWBC世界ミニマム級王座に挑戦したことをあげ、「私はこの5年間で多くのことを学び、メンタル、フィジカル、技術面で大きく成長した」と話し、日本での雪辱を誓った。
敵情視察の会長が異例の質問
会見には偵察に訪れた比嘉陣営の具志堅用高会長が記者に混じり異例の質問。「減量が苦しんじゃないのか」と軽いジャブで先制すると、エルナンデス陣営は「スパイか?」と訝しめ、その後の練習を15分弱で切り上げてしまった。
チャンピオンは軽く動いただけ
ほとんど手の内を明かさないエルナンデスに具志堅会長は、「スパーリングをやってよ。何でやらないの」と食ってかかったが、チャンピオン陣営は無視。そそくさとジムを後にした。
これも具志堅会長の作戦?
具志堅会長はエルナンデスの印象について「ウェイトが気になって練習したくないのでは。口が乾いていたね。あと2kgと言っていたが、あれはもっとオーバーしている。メキシカンはテクニックはあるが、ハートが弱い。気が小さそうに見えた」と断言。スピードにこそ警戒したが、それを上回るパワーも持つ比嘉のKOでの世界王座奪取に自信を示した。