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東洋太平洋ミドル級チャンピオンの太尊康輝(六島)が16日、六島ジム主催の「You will be the champion 8」のメインイベントで、同級11位のアン・サンジェ(韓国)を迎えて初防衛戦に臨んだ。新しいスタイルにチャレンジするチャンピオンの太尊がワンツーで先制パンチを放った。
初防衛に成功
試合は、序盤で得意のワンツーでプレスをかけた太尊がペースをガッチリ握り試合をコントロールした。1ラウンド開始、太尊のワンツーが決まりアンの膝が揺れる。粘りをみせたアンは、突進を試みると左右のオーバーハンドで打開をはかるが、太尊が冷静にさばいてみせた。すると4ラウンド、太尊の狙い澄ました左ストレートが決まりアンがダウン。立ち上がったアンだが戦意喪失したアンはセコンドに首を振り、10カウントを聞いた。太尊が初防衛戦を見事なKOで飾った。
減量に失敗したと反省した太尊
試合後、会見に応じた太尊は「今回は正直、減量に失敗していたので長いラウンドにならなくて良かったです」とホッとした表情で語った。「まだまだ過程ですけど、トレーナーとやっていることが出来たので、そこは100点で」と笑顔が弾けた。「こんなもんじゃ、上にはいけないと思うので、また精進します」と気を引き締めた。
枝川孝会長
会見に同席した枝川孝会長は「まあ、KOで勝ったんやから、今日は合格やな」と及第点を与えた。「でも、減量に失敗しとるからな、そういうところでチャンピオンとしての自覚がもっと欲しいな」と注文をつけた。次戦は7月の末を想定していると明かして会見を終えた。
チャンピオンは強かったとアン
一方、悔しい敗戦となったアンは「チャンピオンは背が高く、僕のパンチが届かなかった。ワンツーを狙ってきていたのはわかったが、攻めていかないと勝てないと思って前に出たが、左をもらった。また、練習を頑張って、チャンピオンを目指します」と前を向いた。