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[試合後会見 ]2017.3.27

松本亮 階級を上げパワーアップ

 27日、後楽園ホールで開催された「第59回フェニックスバトル」のメインで、元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者の松本亮(23=大橋)が日本バンタム級11位の坂本英生(31=フジタ)とスーパーバンタム級超の56.0kg契約10回戦を行った。
 昨年5月、ビクトル・ウリエル・ロペス(メキシコ)に5回TKO負けし、プロ18戦目で初黒星を喫した松本は試合後、高校時代に患わった副甲状腺機能亢進症を再発していたことが分かり緊急入院。手術は無事成功し、5ヵ月間休養したのち昨年12月にロペスとの再戦に臨むと、6回TKO勝ちでリベンジに成功。今回が復帰2戦目となった。 
ストップの瞬間
 長身の松本は初回、低くパンチを集める坂本に対し、打ち下しのワンツーを浴びせると早くも追い込み左フックでダウンを先制。ここは立ち上がった坂本だが、松本の連打にガードを固めるのがやっとの状態で最後はロープ際で右ストレートを打ち込まれ崩れ落ちた。レフェリーはカウントを数えることなく試合を止め、松本が圧巻の初回TKO勝ちを収めた。
パンチは分からなかったと坂本
 坂本は最初の左フックで意識が飛んだらしく、試合後は「圧力があるなと感じたがここで引いたらダメだと思ったので打ち返した。倒されたパンチは分からなかった。すみません、覚えていません。今回、一番練習をして調子が良かっただけにもっとやりたかった」と肩を落とした。
松本、希望を胸に
 一方、控室に戻った松本は、快心の勝利に「ジャブが良い選手なので前半までは捕まえられないと思ったが、踏み込みを意識してのワンツーが良く当たった。左フックで倒したのは初めてだったし、今日は思い通りにできた」と喜び、「今回から会長に栄養士を付けてもらい、減量がスムーズにいった」と大橋秀行会長に感謝。会長も「最後は冷静に仕留めることができた。階級を上げパワーも増した。これからが楽しみ」と褒め、ダメージのない松本の次戦を5月か6月に設定し、年末には世界のチャンスを与えたいと話した。これに現WBO世界スーパーバンタム級14位の松本も「明日から練習します。会長が納得する試合をひとつずつやっていきます」と答え、八重樫東、井上尚弥に続く大橋ジム現役3人目の世界王者候補に大きく名乗りを挙げた。

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