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中日本の今年最初のイベント「SPLENDIO BOXING(薬師寺ジム主催)」が26日、愛知・刈谷市あいおいホールで開催。試合は新人王予選を含む全12試合で行われ、昨年デビューした薬師寺ジム期待のルーキー、森武蔵(17)と矢吹正道(24)が4回戦ながらセミとメインで登場した。
最後は右フックでKO!
昨年12月にデビューしたU-15大会、第4回と7回優勝者の森はプロ2戦目。4戦のキャリアを持つ上岡基伸(ハラダ)と対戦した。立ち上がり、サウスポースタイルから丁寧に右ジャブで先手を取ると、踏み込んでの左ストレートから右フックを返し、上岡をなぎ倒してのノックアウト勝ち。僅か19秒で試合を決めた。
森は2戦連続初回KO勝ち
大器の片鱗を見せたデビュー戦に続き初回KO勝ちを飾った森は試合後、「もう少し長いラウンドをやりたかったが、8月に行われる新人王戦(中日本決勝)に向けて弾みをつけることができました」と喜び、「最低でも全日本新人王は獲ります。来年、日本ランカーになって3年以内に世界まで行きます」と抱負を語った。
一気に畳み掛けた矢吹
また、昨年度の新人王西軍MVPの矢吹は、フライ級4回戦でキム・カンミン(韓国)と対戦。初回、両手を広げて打ってこいと挑発するキムに前の手を伸ばして探りを入れたが、スピードがないと見るや左右の連打で一気に襲いかかり、開始30秒でダウンを奪った。ここは立ち上がったキムだが、足元がおぼつかず、矢吹の追撃を阻止できぬままグロッキー。自陣のタオル投入により救出された。
まだまだ課題が多いと矢吹
全日本新人王戦から再起し、戦績を5戦4勝(4KO)1敗とした矢吹は試合後、「まわりの声に流されて倒しに行ったが、もっと冷静に自分のボクシングをしなければダメ。上に行くためにも雑なところを直したい」と反省。今後の課題としてスタミナ強化を挙げ、年内の日本ランク入りを目標に掲げた。