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元WBA(世界ボクシング協会)ミドル級暫定王者で現在は同級WBA、IBF(国際ボクシング連盟)4位、スーパーミドル級でWBC(世界ボクシング評議会)4位にランクされるクリス・ユーバンク・ジュニア(27=英)は4日(日本時間5日)、英国ロンドンでレノルド・キンラン(27=豪)の持つIBOスーパーミドル級王座に挑戦した。半年前、ゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)の世界ミドル級王座挑戦を見送ったユーバンクのスーパーミドル級転向初戦。マイナー団体のベルトを腰に巻くことはできたのか。
スピード、パンチ力、テクニック、経験などほとんどの部分で勝るユーバンクが初回から試合をリード。毎回のようにポイントを積み重ね、6回には深いダメージも与えた。迎えた10回、ユーバンクが一方的に痛めつけるとレフェリーが危険と判断、間に割って入って試合を止めた。スーパーミドル級転向初戦を白星で飾ったユーバンクは25戦24勝(19KO)1敗。昨年10月に元世界王者ダニエル・ギール(豪)に2回KO勝ちを収めてIBO王座を獲得していたキンランは13戦11勝(7KO)2敗。
イングリッシュブレックファースト
前座ではヘビー級のサバイバルマッチが行われた。IBF15位にランクされるクリスチャン・ハマー(ルーマニア/独)の持つWBO欧州王座にWBA13位、WBC14位、IBF10位、WBO5位のデビッド・プライス(英)が挑戦。かつてスパーリングでアンソニー・ジョシュア(英=IBF世界ヘビー級王者)を“KO”したことが自慢のプライスは、203センチの長身と125キロの体重からワンツーを放って序盤をリード。5回にはダウンを奪って試合の流れを決めたかと思われた。しかし、自重の負担からか以後は動きが鈍り、6回には自身がダメージを受けた。迎えた7回、ハマーがプライスをロープに詰めて連打するとレフェリーが割って入った。ハマーは25戦21勝(12KO)4敗。またもスタミナ不足と打たれ脆さを露呈したプライスは25戦21勝(18KO)4敗。