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[試合後談話]2017.1.15

渡部あきのりの再起&移籍初戦

 14日の後楽園ホールでは、昨年9月に角海老宝石ジムに移籍した元東洋太平洋・日本ウェルター級王者の渡部あきのり(31)が、15年11月の最強後楽園で現日本同級王者の有川稔男(川島)に6回TKO負けを喫して以来となる1年2ヵ月ぶりのリングに登場。再起戦の相手として選んだ9戦無敗のホープ、日本スーパーウェルター級3位の井上岳志(27=ワールドS)と69.8s級8回戦で対戦した。試合はサウスポーの元王者がワンツーで先に仕掛け、井上がこれに応戦する展開で始まった。
喜びに沸く井上陣営
 序盤は大振りの左フックを振るう井上の勢いに飲まれ、後手にまわる渡部だったが、中盤以降は井上の接近戦に苦しみながらも左をヒットさせ、相手のリズムを崩しにかかる。すると終盤は疲れを見せた井上と激しく打ち合いも、渡部のスタミナも残り少なく、決定的なチャンスを作れないまま試合終了のゴング。勝敗はジャッジに委ねられ、有効打で上回った井上の手が上がった。
素晴らしい環境を与えてくれたジムに感謝
 試合後、再起に失敗した渡部は「相手は若さがあってフィジカルが強く良い選手だった。リングに上がるまでジムがサポートしてくれたので感謝しかない。結果を残せなかったのは残念だが、久しぶりのボクシングは楽しかった。まだまだこれからです」とコメントを残した。
今年中にタイトルに挑戦したい
 一方、打ち合いを制し9勝目を上げた井上は「パンチの質はやはりこれまでの選手とは違う。側頭部へのパンチがなにより強かった。スタミナの問題で中盤以降のインファイトが雑になりリズムを崩してしまった。パンチにもっと強弱をつけないと」と自ら課題を提示。レベルアップが必要としたが、元王者を破り自信になったと笑顔を見せ、今年のタイトル挑戦に意欲を示した。
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