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デビュー以来14試合連続KO勝ちを収めている、九州のタイソンこと日本ウェルター級7位の別府優樹(25=久留米櫛間)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックヤングファイト」のメインイベントで、元日本・OPBFウェルター級王者のチャールズ・ベラミー(35=八王子中屋)と対戦した。日本タイ記録となる15試合連続KO勝利に期待がかかる別府は、これまでKO負けのないチャーリーにどのような戦いを見せたのか?ウェルター級8回戦のリングに注目が集まった。
相手は組み立てが上手かった
初回から別府が積極的に攻撃を仕掛けるとチャーリーのガードの上から右フックを打ち下ろし、2ラウンドにはロープに詰めてラッシュで攻勢をアピールした。しかし、中盤になるとチャーリーが距離を潰して右ストレートで膝を揺らし反撃。手数の減った別府に右を決めポイントを連取。後半は別府も足を使いながら懸命に肉薄した。ジャッジは三者三様のドローの採点が下された。
5ラウンドに右アッパーで痛めた右の拳をアイシングしながら会見に臨んだ別府は、控室に戻るなり「申し訳ないです」と敗者のようにうなだれた。「ガードの上から叩いていく作戦だったがズルズルと最後まで行ってしまった。KO記録が途絶えてしまったのは残念です」と唇を噛んだ。「スピードは感じなかったがパンチを見切られてしまった」と試合を振り返った。 「8ラウンドまでスタミナが持ったのはプラスに考えたい。強い相手にここまで出来るというところを少しは見せられたと思う。プロなのでもっとお客さんが盛り上がる試合を見せていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
5ラウンドに右アッパーで痛めた右の拳をアイシングしながら会見に臨んだ別府は、控室に戻るなり「申し訳ないです」と敗者のようにうなだれた。「ガードの上から叩いていく作戦だったがズルズルと最後まで行ってしまった。KO記録が途絶えてしまったのは残念です」と唇を噛んだ。「スピードは感じなかったがパンチを見切られてしまった」と試合を振り返った。 「8ラウンドまでスタミナが持ったのはプラスに考えたい。強い相手にここまで出来るというところを少しは見せられたと思う。プロなのでもっとお客さんが盛り上がる試合を見せていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
別府は良い選手だとチャーリー
1者が勝ちとしたが勝利を手にすることができなかったチャーリーは「相手が15回KOしているのは知っていたので、最初はパンチの出どころとパンチ力を探ったが、倒されることはないと2ラウンドで確信した」と試合の序盤を振り返ると「ブロックしていたので、彼のパンチの威力がどの程度あるのかはわからなかった。ダメージもないしね。一発ももらってないからね。来週の月曜日から練習できるよ」とドロー判定に悔しさが込み上げた。「自分のジャブは良かったと思うし、相手はボディも効いていたはず。別府はとても良い選手だったし、これからもっと強くなると思うよ。でも、今日の試合は絶対に負けてないと思う」とため息をついた。
湯場忠志氏
この試合をリングサイドで観戦した元日本5階級制覇王者の湯場忠志氏は「観ていて飽きない試合でしたね。別府選手は作戦を考えたら勝てた試合だったと思う。ベラミーは僕と対戦した時よりスピードがなくなっていた。期待していたのですが、世界を見据えるなら今日の出来では厳しいかもしれませんね」と感想を語った。
藤中周作(金子)
同じくこの試合を東側で観戦した日本同級6位の藤中周作(30=金子)は「ガードで凌いで的確に当てるベラミーと、アグレッシブな攻撃の別府選手でジャッジの好みで割れたと思う。別府選手は後半になってラッシュを仕掛けるなどタイトル戦並みにスタミナを強化してきて流石だなと思った」と別府の仕上がりに感心した様子を見せた。
淵上誠(八王子中屋)
チャーリーとともに重量級を牽引してきた元東洋太平洋・日本ミドル級チャンピオンの淵上誠(八王子中屋)は「ブロックも出来ていたし、相手はボディが効いていたのもわかったし、一緒に練習してきた仲間なのでチャーリーが優勢に見えました」とドローとなった拳友を称えた。自身の進退に関しては明言を避けたが「負けはしたけど、自分がやりたかった殴り合いは出来ました」と昨年のクリスマスイブに行われた日本ミドル級暫定王座決定戦を振り返った。