女子プロ化、正式決定!

　20日、女子のプロ化について都内で会見が開かれた。この日、日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)による女子合同検討委員会によって協議された女子プロ化について、ルール及び医事ガイドラインが固まり、来年、遂に女子プロボクシングがスタートすることが正式に決定した。
　今後は女子実行委員会としてJBC・JPBAが中心となり、女子プロボクシングの発展を目指して行く。公式ルールに関して、基本ラインは男子と変わらないが、1ラウンドを2分間(インターバル1分)とするなど若干異なる部分もある。ラウンド数は4回戦・6回戦・8回戦・10回戦とし、日本タイトルは8回戦、世界タイトルを10回戦として試合を行う。階級については、アトム級(46.26kg)、ミニマム級に変わりミニフライ級(47.67kg)が新設され以降の階級は男子と変わらず。医事ガイドラインも女子特有の状況を踏まえ、試合前の2週間以内に妊娠検査を行う事を義務とし、陽性の者は出場できない。また、出産後(帝王切開を含む)または流産1年以内の者、授乳中の者も試合出場を禁止とした。ライセンスの年齢制限については、17歳以上から33歳未満。しかし、33歳以上でもWBA・WBCの元世界王者や、現役世界ランカー15位以内、アマチュアの王者クラスの実績やボクシング以外の実戦経験のある者については、別途審査の上、プロテストを受験しライセンスを交付されることもあるとしている。尚、この措置は2008年1月1日から同年12月31日までの設定。第1回目の女子プロテストは来年1月15日より申し込みを開始し、来年2月中旬から2月下旬にかけて実施する予定で、以降のプロテストは申し込み状況をみて決定する。
　会見後、大橋秀行東日本ボクシング協会会長は「女子の軽量級は世界に通用する」とコメント。女子プロ化の可能性を示唆した。