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大晦日に予定されていた大森将平(Woz)の世界初挑戦試合がキャンセルになったことが8日、京都にあるウォズジムで開かれた緊急会見で明らかになった。大晦日の決戦を控える中、IBF世界バンタム級チャンピオンのリー・ハスキンス(英国)が練習中にケガをしたことで世界戦の開催が中止となった。しかし、大森陣営は世界戦の開催を諦めたわけではない。
タパレスvs大森将平 2015.12.16
大森陣営は現在、WBO世界王者で今年の大晦日に井上拓真(大橋)の挑戦を受ける予定だったマーロン・タパレス(比)とも交渉中で、話がまとまれば、大晦日に大森はタパレスに挑戦することになる。WBOの世界戦は井上拓真の怪我のため中止が決まっている。大森は昨年の12月、タパレスと世界挑戦者決定戦で拳を交えたが、プロ初黒星を喫している。この仰天プラン、交渉の結果次第ではリベンジマッチが実現する。しかし、時期的な問題から、タイトル戦の実現は困難なのも事実。今後はノンタイトル戦も含めて、試合の開催を模索する。
大森将平(Woz)
この日の緊急会見で大森将平(Woz)は「周りのみんなに申し訳ない気持ち。ハスキンスに対してはプロとしてケガはしてほしくなかった。ほんまに悲しい、なんとも言えない気持ちですね」と世界初挑戦のチャンスが流れたことを悔しがった。それでも大森は「世界戦のためにやってきた練習は無駄ではないので、大晦日に試合を組んでいただければ、全力を出したい」と切り替えた。
大森昌治会長
ウォズジムの大森昌治会長は「昨日の朝方、ハスキンスが足をケガして出来ないと連絡が来ました。ハスキンス側には診断書と日本のファンに対してのコメントをお願いしますと伝えました。ハスキンス陣営からは怪我が治った後、来年の4月ごろに試合ができるのであれば、大森との試合を最優先に考えるとは言われました」と報告した。その上で「世界戦はしたいが、チャンピオンも限られているので、世界戦に準ずる試合または、相手がいればノンタイトル戦でも仕方がないと思う」と、大晦日のビックマッチ開催に向けて始めた新たな交渉に一縷の望みを託した。