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今年はリオ五輪イヤーだったが出場選手である2選手のうち、男子バンタム級の森坂嵐(東京農業大学)はすぐに選手生活を再開。一方で男子ライト級の成松大介(自衛隊体育学校)は沈黙を続けてきた。しかし先月に愛媛で行われた全日本選手権では所属先のセコンド係に成松の姿があった。
セコンドを務めた成松
成松が国内の大会で会場にいることは意外に多い。だがその存在感をほとんど見せることなく、さながら空気のように客席の隅にいて、気がつけばいなくなっている。この全日本選手権では、初日から控え室にいたにも関わらず、そこで何度も顔を合わせていたスタッフが最終日になって「もしかして成松さんですか? 今日からいらっしゃったんですか」と目を輝かせて声をかけてきたと、本人が自虐的に教えてくれた。
気づかれたらアイドルの成松
さて、今後の進退はどうするのか。10月の国体には、地元・熊本の関係者が参加を誘おうとしたものの、新しい人生の準備もしている様子だったので「強引にチームに加えることができなかった」と話していたが…。
ライト級には森坂が台頭した
「実は練習を再開したんです」と成松。だからといって再始動すると決めたわけではないと語る。
「どうするかを決めていないが辞めるとも決めていないので練習を始めた。そんな感じです」
「どうするかを決めていないが辞めるとも決めていないので練習を始めた。そんな感じです」
リオ五輪では2回戦敗退
これまで、試合前の食事は徹底的にカロリーを抑え、体脂肪3%で戦ってきた成松だが、もし復帰するなするとしたら階級を上げたいと語った。
沖島輝
階級を1つ上げてライトウェルター級で戦った場合、全日本王者には川内将嗣(引退)に代わって沖島輝(駒澤大学)が君臨している。