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村田諒太(30=帝拳)が標的にしているWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(27=英)の初防衛戦が3日(日本時間4日)、英国ペイズリーのラグーン・レジャーセンターで行われた。同級10の挑戦者アルツール・アカボフ(30=露/米)を相手にサンダースはどんな戦いをみせたのか。
最後に粘り勝ち
〇ビリー・ジョー・サンダース(英)
12回判定(3対0)
×アルツール・アカボフ(露/米)
12回判定(3対0)
×アルツール・アカボフ(露/米)
オッズでは16対1と圧倒有利とみられていたサンダースだが、約1年ぶりの実戦ということで勝負勘が鈍っていたのかもしれない。自身の負傷やビジネスの問題、さらにはアカボフ側の書類上の不手際などで5度、6度と延期されたすえに迎えた初防衛戦は予想以上の苦戦だった。サウスポー同士の一戦はともに右ジャブから左に繋げる機会を狙う展開となり、競ったラウンドが続いた。見方によってはアカボフが支配したラウンドが多かったという意見もあるが、オフィシャルの3人のジャッジは王者により多くのポイントをつけていた。危機感を抱いたのかサンダースは8回からペースを上げ、10回までを連取。これが効いてサンダースは116対113、116対112、115対113のスコアで勝利を収めた。トレーナーをはじめ1年前とはブレーンのメンバーを変えて試合に臨んだサンダースは24戦全勝(12KO)。アカボフは18戦16勝(7KO)2敗。
改めて村田の迎撃態勢へ
サンダースは村田をはじめ3団体王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)やサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)らのターゲットになっているが、拙戦を演じたあとだけに「ファンに謝りたい。こんな出来ではゴロフキンやカネロの名前を口にできない」と、自身のパフォーマンスに落胆した様子だった。なお、サンダースへの来春の挑戦を目指している村田は、前哨戦と位置づけて30日に有明コロシアムで元USNBC米国王者ブルーノ・サンドバル(メキシコ)と対戦する。