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[試合後談話]2016.10.11

若き技巧派対決、勝ち残ったのは?

 11日の後楽園ホールで開催された「ダイナマイトパンチ102」のセミファイナル、54.1kg契約8回戦では2014年全日本バンタム級新人王の高橋竜平(26=横浜光)と2015年全日本同級新人王の武田航(22=角海老宝石)が対戦。両者は3年ぶりの再戦(前回は引き分け)となったが――。
高橋の手が上がった
 初回、高橋がスイッチを繰り返しながら忙しく動き回りパンチを当てるとワンツーを決めて好スタートを切った。サウスポー武田はトリッキーな攻撃を仕掛ける高橋にやりにくさを感じながらもプレスをかけてワンツーで後退させる。4回、高橋はペースを取られまいと積極的に前に出るとワンツーを好打して膝を揺らした。その後は高橋は鋭く踏み込んで手数を増やすが武田は左カウンタ―で対抗。しかし、終盤になると高橋のパワーが勝り武田は守勢を強いられた。ポイントで劣勢の武田はワンツーで攻勢を仕掛けたが、高橋も真っ向から打ち合いに応じ連打でロープに追い込んだ。採点は2〜3ポイント差で高橋を支持。再戦に決着をつけた。
前回の敗戦が生きた
 7月にオーストラリアで敗戦して以来の再起戦を勝利で飾った高橋は「スパーリングでサウスポーがいなくて苦労したが、距離がもっと遠いと思っていた。どうやってパンチを当てるのかを練習してきたので成果が出た」と冷静に試合を振り返った。「もっと器用な細かいボクシングが出来るのようになってまたランキングに復活したい」と抱負を口にした。
左を当てさせてくれなかった
 11戦目にして辛酸を舐めることになった武田は「初回に右をもらって目が見えなくなり焦ってしまった。途中から高橋さんが3人ぐらいに見えた。カウンターを合わせる作戦だったが、ジャブを出すことができなかった。自分のボクシングが崩された時の対応などすごく勉強になった」と敗戦にも前向きに試合を振り返った。
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