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感動のダブル世界戦から一夜明けた17日、かつてWBA王座を12度防衛した難敵アンセルモ・モレノ(31=パナマ)を7回TKOで下し、11度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者の山中慎介(33=帝拳)が大阪市内のホテルで喜びの会見を開いた。
難敵モレノを計4度倒した
モレノと昨年9月以来のリマッチに臨んだ山中は倒し倒されの展開のなか、前回は不発に終わった"神の左"が7回にも火を噴き、この回に2度のダウンを奪ってのTKO勝ち。1年半ぶりのノックアウト劇で会場を沸かせ、完全決着をつけると同時に元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)に並ぶ国内世界王座防衛記録2位タイのV11を達成した。
長谷川さんと食事にも行きたい
早くも国内年間最高試合の呼声も高い山中は、「モレノの距離が近かったこともあるが、左の精度は確実に上がった。いろいろと反省もあるが、相性の悪い相手を倒すことができて素直に嬉しい。このところのモヤモヤ感を振り払うことができた。これがあるからボクシングはたまらない。まだまだ強くなれると思う」と喜んだ。
リングマガジン誌のベルト
また、WBCベルトとともにこの試合に懸けられた米リングマガジン誌の世界王者認定ベルトを手にし、「最高に嬉しい!ただ悔しいのは五十嵐(同門の元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸)が先にもらっていること」と笑いを振りまいた。
拳を含めてダメージはほとんどなし
山中とダブル世界戦のリングに上がり、見事3階級制覇を成し遂げた先輩王者の長谷川穂積(35=真正)については「勝ちにこだわり、最後は打ち合いをモノにした。先にあれだけの試合を見せられたら気持ちが入って当然。改めて長谷川さんの魅力を感じた」と称えた。
違うベルトを狙っていきたい
これまで通りに具志堅用高氏の持つ14度防衛記録は意識せず、一戦一戦の積み重ねを強調した山中は、まったく白紙の状態ながら次戦を来年の1月に予定。次の目標として「統一戦を含めていろいろと考えたい。違うベルトもほしい」と話し、IBF王者リー・ハスキンズ(英)、WBAスーパー王者ラウシェー・ワーレン(米)の名を挙げた。