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日本時間11日に英国で行われた世界ミドル級タイトルマッチ、王者ゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)対ケル・ブルック(30=英)と、米国開催のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者カルロス・クアドラス(28=メキシコ)対ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)はWOWOWで放送されたが、そのゲスト解説を務めたミドル級世界ランカーの村田諒太(30=帝拳)がそれら注目ファイトの感想を語った。
村田諒太のミドル級戦線
村田は主要4団体すべてで挑戦圏内に入っており、近い将来、ゴロフキンに挑戦する可能性もある。また、一緒にトレーニングをした経験もあり、ゴロフキンに関しては特別な思いもあるようだ。「ゴロフキンは体調が万全ではないという情報もあったが、ナチュラル・パワーで勝った感じ。今回も打たれる場面があり、またスピードに対する反応ももうひとつだった。ピークは過ぎたのかなという印象がある。それでも1000が998になったぐらいだが(笑)。いまのところ僕のターゲットは(WBO王者のビリー・ジョー)サンダースだが、組んでもらった試合に勝っていって(ゴロフキン戦に)辿りつければいい。きょうの試合をみて(対ゴロフキンの)戦い方はあるなと感じた」と村田は話した。
井上尚弥のスーパーフライ級戦線
スーパーフライ級戦に関しては「ゴンサレスは体が小さい。相手のクリンチをほどけないし、試合の疲れもあるのでは? 顔だけ見たらどちらが勝者か分からない」と、ゴンサレスが本調子ではなかったと指摘。井上尚弥(大橋)との頂上対決については「やれば面白い試合になるはず。対戦の機運が高まったのでは」と楽しみにしている様子だ。セミで8回TKO勝ちを収めた亀海については「亀海さんのスパーリングを見て、いい状態だと感じた。試合も面白かった」とジムメートの勝利を喜んだ。
小原佳太(三迫)
また、日本時間10日にロシアで世界挑戦して2回TKO負けを喫した小原佳太(三迫)の試合もチェックしたという。「(小原は)減量の影響もあったのではないか。1回に(小原の)右を食らって(王者のエドゥアルド)トロヤノフスキーが危機感を抱いたのでは。負けたことがない人はヤバいときに前に出られるので、彼もそうだった(2回に勝負に出た)のだと思う。海外で試合するということは時差、食事など大変。やはり身内が負けるのはイヤなもの」と東洋大学の後輩を気遣った。なお、村田は次週18日(日)にWOWOWで放送されるWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、リアム・スミス(英)対サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)戦のゲスト解説も務めることになっている。
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