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10月1日にメキシコ・エカペテックでWBC女子フライ級王座に挑戦する3階級制覇王者、藤岡奈穂子(41=T&H)が9日、「DANGAN LADIES」(9月21日開催)でB級デビューするチャオズ箕輪(28=ワタナベ※本名・箕輪綾子)らとスパーリングを行い、手に汗にぎる攻防を展開した。
緊張感たっぷりの攻防
日本女子ボクシング界を牽引する藤岡とアジア選手権2大会連続銅メダルをはじめ、輝かしい実績を引っ提げプロのリングに殴り込みをかける箕輪の2分5ラウンドにわたるスパーリングは、重厚なプレスをかける藤岡に対し、箕輪は豊富な運動量で的を絞らせない形でスタート。藤岡が強引にロープに詰めて連打を繰り出すと箕輪も負けじと激しく応戦した。
華麗な足さばきをみせた
後半になると箕輪が多彩なコンビネーションで攻め立てるが、藤岡は鉄壁のディフェンスで被弾を回避。両者ともクリーンヒットは少ないものの、レベルの高い技術戦にジム内にいた他の女子選手たちは固唾を呑んで戦況を見守った。
メキシコで4階級制覇を目指すと藤岡
箕輪とのスパーリングの後は同じく21日にWBO世界女子ミニフライ級王座に挑戦する江畑佳代子(40=ワタナベ)と3ラウンドのスパーで汗を流した藤岡。「(箕輪は)以前より進化している。早いうちになにかしらのタイトルを獲るのではないか」とスーパールーキーの実力を評価。今回の試合に向けて8ラウンドのスパーリングは初めてだという藤岡は「気持ちがまだついていかないけどそんなことは言っていられない。これからどんどんピッチを上げていく」と急遽決定した敵地でのタイトル戦に闘志を燃やした。
勉強になったと箕輪
一方、実力の片鱗を見せた箕輪は「藤岡さんは自分のペースに持っていくのが上手い。こちらの思い通りにさせてくれなく、動かされた感じ。ヤバいなと思ったところで攻めてくるし当て感がすごい。さすが頂点に立つ人です」と世界のトップの強さを肌で感じたようだ。