箕輪綾子が公開プロテスト

　08年に世界女子ボクシング選手権の日本代表に選出され、日本最高成績のベスト8入りした箕輪綾子(28=ワタナベ)が、13日に埼玉・草加市文化会館で開催された「熱闘女子ボクシング・ダブル世界戦」のリングでB級プロテストを受験。観客を前にした公開テストでキレのある動きを披露した。
　この日の女子ボクシングデーはアンダーカードも充実していた。

　合否は後日発表だが合格はほぼ間違いなし。テストとは言えプロのリングに立った箕輪は「お金を払ってくるお客さんの前で試合をするプロの世界は楽しみ」とコメントし、テスト後は迫力ある試合に見入っていた。また、この日は体育大の後輩でもある同門の古川夢乃歌(22)が空位のWBA女子世界ライトミニマム級王座を獲得。「追いつけるように頑張りたい」と早速刺激を受けていた。箕輪は早ければ9月21日に行われる「DANGAN LADIES」でデビューを予定している。

　その「DANGAN LADIES」では、公開テストで箕輪のスパーリングパートナーを務めた元東洋太平洋女子フライ級王者の江畑佳代子(40=ワタナベ)が、WBO女子世界ミニフライ級王者の池原シーサー久美子(31=フュチュール)に再挑戦することも発表された。江畑は昨年5月に池原に挑むも、バッティングによる負傷判定で惜しくもタイトル奪取を逃している。

　5度目の世界挑戦が決まった江畑は「前回は2ヶ月の準備期間しかなかったが、今回は再起にあたり池原をターゲットにしてきた」と明かし万全の準備を強調。箕輪同様、後輩の古川の世界獲りに触発され、「私も絶対に勝ちます!」と力を込めた。

■日向野知恵(S根本)試合後談話
「もう少し強い相手だったら違う展開になったかもしれない。コンビネーションを試したかったが、試せなかった。冷静に試合をしたかったが、始まったらワッーとなってしまった。一歩ずつ上を目指したい」

■小関桃(青木)試合後談話
「今回はプレッシャーが強くて気持ちのコントロールが難しかった。アトム級と違って重かった。ライトフライでは自分の左がどれだけ通用するか知りたいです。今回はダメージもないので早く練習を再開して右の強化もしたい。階級を上げ、パワーもあげる。見ていてドキドキするような試合がしたいです」
　小関桃は年内にアトム級のタイトル防衛戦を予定している。16度世界タイトルを防衛している小関はWBCにとっても貴重なチャンピオン。今後はWBC本部とも話し合いを進め、複数階級制覇への挑戦も視野に入れて新たな挑戦を模索する。