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兄・井上尚弥(23=大橋)のWBO世界スーパーフライ級王座3度目の防衛戦が発表された18日の会見では、前東洋太平洋同級王者でWBC世界同級5位をはじめとする世界4団体にランクされる井上拓真(20)の世界前哨戦も伝えられた。拓真は9月4日(日)の神奈川・スカイアリーナ座間で行われる兄のV3戦のセミファイナルで、WBO世界フライ級15位フローイラン・サルダール(27=比)を迎える。
勝って兄が立つ世界へ
サルダールは25戦23戦(KO14)1敗1分を誇る強豪で、拓真にとっては世界をアピールする上で絶好の相手と言える。父でトレーナーの真吾氏はサルダールについて、「バネがあって足も使え、パンチを散らしてくる」と警戒し、拓真がどのように詰めていくかをポイントに上げた。それでも、その先の世界戦を見据え練習を重ねていると自信を示し、大橋秀行会長も「ジムのなかで一番伸びているのは拓真。サルダールは構えてみてやりにくい相手だと思うが、これを乗り越えれば世界が見える」と期待を寄せた。
尚弥をメインにアンダーカードも充実
これに拓真も「世界に繋がる大事な試合だけにいつも以上に気合が入る。流れのなかで倒せればいいがまずは勝ちに徹し、いつ世界戦が決まってもいいようにパーフェクトな内容を見せたい」と意気込んだ。
まずはプロテストと清水
この日の会見では、ロンドン五輪銅メダリスト清水聡(30=大橋)が井上兄弟のアンダーカードでデビュー戦を行うことも発表された。会見に同席した清水は「充実した練習ができている。今月29日の(B級)プロテストは緊張せずに臨みたい」。「たぶん受かるんじゃないかな」とトボけキャラで笑いを誘うと、担当する松本好二トレーナーから「プロテストを目指しているわけじゃない」とつっこまれる場面もあった。
笑いを誘った清水と松本トレーナー