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[試合後談話]2016.6.24

大竹秀典の世界前哨戦

 元日本スーパーバンタム級王者で世界再挑戦を目指す大竹秀典(34=金子)は24日に後楽園ホールで開催された「ゴールデンデンチャイルド117」のメインイベント、124P契約8回戦に出場。パナマ・フェザー級2位のエルナン・コルテス(31=パナマ)と対戦した。
再起4連勝となった
 約4年半ぶりのサウスポーとの対戦となった大竹は序盤、ジリジリと前に詰めるがコルテスの柔軟なボディワークにクリーンヒットを奪うことができない。逆にコルテスは下がりながら大竹の出鼻に左を合わせ曲者ぶりを発揮。中盤、パワーで上回る大竹は単発ながら右ストレートを当ててペースを取り戻す。大竹は強引に距離を縮めて、ボディに連打を繰り出しコルテスを後退させた。大竹が中南米独特のリズムに手を焼きながらも判定勝ちを収めた。
やりにくかったと大竹
 サウスポーとの試合は2011年12月、当時は左構えで戦っていた現日本バンタム級王者の益田健太郎(32=新日本木村)以来とだという大竹は「映像を観てやりにくいと思った。ボディを効かせることはできたが、顔面には最後まで致命的なダメージは与えることができなかった。世界をアピールしようと力んでしまい反省ですね」と終始苦笑いを浮かべた。しかし、「この時期に左と試合することができたのは良かったと思う」と前を見据え、元WBC世界フェザー級王者の越本隆志氏の持つ日本人男子世界王座奪取の最長記録(35歳25日)を抜きたいと意気込んだ。
 大竹と会見に臨んだ金子健太郎会長は「次の試合は世界戦を組みたい。この後に中国・北京で行われるWBAスーパーバンタム級王座決定戦、クー・シャオジュン(中国)とネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)の勝者に第一優先で交渉していきたい」と2度目の世界挑戦にGOサインを出した。
※北京で行われた試合はセルメニョが12回TKO勝ちで新王者となった。
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