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[試合後談話]2016.6.20

加藤善孝、世界ランカーに挑戦

 今年2月、敵地インドネシアで世界ランカーのダウド・ヨルダン(インドネシア)に負傷判定で敗れた元日本・東洋太平洋ライト級王者の加藤善孝(31=角海老宝石)が、20日の後楽園ホールで再度世界ランカーにアタックした。相手はWBA世界同級10位ブランドン・オギルビエ(オーストラリア)。戦績17戦16勝(8KO)1敗で現在11連勝中と好調をキープする22歳だ。
無念のドロー裁定
 試合はいかにもパワーがありそうな豪選手が左右を振り回して前に出たが、加藤がジャブをついて距離を測ると次第にリズムを掴み、返しの左フックを効果的に打ち込んだ。上々の立ち上がりを見せたが、中盤は押し合いが続き、ジャブが減った加藤も何発か強打を被弾し接戦となった。それでも集中力を切らさずにほとんどのパンチをカバーした加藤が有好打で上回ったかに見えたが、判定はジャッジ2者がドローとし、無念の引き分けに終わった。
ダメージはほとんどないと加藤
 試合後、「相手のカウンターを警戒し、いつもより前に出るのを抑え距離を保つ作戦だった」と話した加藤は、「少し勝っていたと思った」と判定には納得がいかず。終盤にかけて「勝てると思い安全運転でいったのがまずかったのか」ともらし、「チャンスをもらったのに申し訳ない」とうつむいた。
負傷はすべてバッティングによるものと主張
 一方、左目上をバッティングで負傷したオギルビエも判定には不服。最終ラウンドに右腕を押さえ痛がったのも「パンチを出した時に自分の右腕に相手の肘が当たった」ものだと主張した。それでも「自分はまだ若いのでベテランの加藤と戦えたことは今後のために勉強になった」と前を見据えた。
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