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山口県下関市の海峡メッセ下関で5日、関門ジャパンジム主催のイベント「関門ドラマティックファイトvol8」が開催された。メインイベントでは東洋太平洋ライト級5位、日本同級11位のアクセル住吉(30=関門ジャパン)がフィリピンの強豪アラン・タナダ(比)を迎えてライト級8回戦を戦った。地元で強豪を迎えた住吉はタイトル戦に向け再浮上のきっかけをつかんだのか。
下関で激戦
試合は、序盤からタナダが積極的に前に出て、左右のアッパーから左フックを強振すると住吉がカウンターの右で応戦する打ち合いでスタート。距離が噛み合った両者は、リング中央で中盤までクリーンヒットの応酬をみせる。終盤に入り、スタミナがやや切れたタナダに左ボディを連打した住吉がすかさず右のカウンターを当てタナダの膝を揺らす場面を作るが、倒しきれず。序盤の劣勢を盛り返し判定で元東洋太平洋王者を破った住吉がタイトルへ弾みをつける勝利を挙げた。
アクセル住吉(30)
試合後、多勢の支援者と記念撮影に収まった住吉は「今日は希望をみなさまに届けることがテーマでしたけど、出来は70点ですね。倒し切りたかったですけど、さすがに元チャンピオンだけあってタフでしたし、パンチもありました。これだけ応援してくれる皆さんがいるので出来たらここ下関でタイトルを獲りたいと思っています。それにはもっと練習しなければいけませんね」と落ち着いた様子で語った。
高橋正行会長
関門ジャパン高橋正行会長は「住吉の相手はタフでしたね。まあ、それでも勝ち切れたことが良かったです。多勢のお客さんに後押しされていますからね。あと2戦くらいクリアしたらタイトル戦がしたいですね。9月に東京からオファーが来ているのでまた住吉と話し合って次戦を決めていきます。今日はありがとうございました」と安堵の表情をみせた。
アラン・タナダ(比)
一方、激戦を勝ち切れなかったタナダは試合直後「スミヨシはタフだ。良いパンチも入れていたはずだが倒れなかった。疲れてしまった」と無念の様子で足早に控え室に向かった。