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節目となる100回目の「ダイナマイトパンチ」は19日(木)に後楽園ホールで開催。メインイベントは54.5kg契約8回戦、元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者の赤穂亮(29=横浜光)が日本同級8位白石豊士(30=協栄)と対戦。昨年8月以来の再起戦となる赤穂は開始から迫力のある攻撃で主導権を掴んだ。
激戦を勝ち抜いた
赤穂は初回から圧力を強めワイルドな左フック、右クロスで襲い掛かる。白石は赤穂の大振りのパンチをガードで凌いではジャブ、左フックで対抗し、3ラウンドには左ボディを織り交ぜながら反撃を試みる。クリーンヒットを奪えない赤穂だが強引な攻撃を続けると6ラウンド、右フックで白石の膝を揺らすとすかさずロープに詰め、怒涛の連打でダウン寸前まで追い込んだ。大ピンチを乗り切った白石は勝負を諦めず右ストレートを繰り出し懸命に逆転を狙ったが、赤穂も負けじと左フックを返し試合終了のゴングを聞いた。判定は赤穂が1〜7ポイント差をつけ、再起に成功した。
今日はダメだったと赤穂
勝ったからと前置きした赤穂は、2週間前に風邪の影響で40℃の高熱とさらにはヘルペスを発症し左目が腫れるという体調不良に悩まされたことを告白。「不甲斐ない試合。6ラウンドにチャンスがあったのに決めることができなかった。今日の僕はこんなもの」とため息交じりに試合の感想を口にした。「相手を殺す気で倒しに行かないといけないのはタイで学んだはずなのにできなかった。自分自身にガッカリした」と反省の弁が続いた赤穂。「たくさんのお客さんが来てくれたのに申し訳ない。今日は僕のボクシングではなかった」と最後まで声が弾むことはなかった。
大声援に奮闘したが…
一方、最後まで食い下がった白石は「負けるとしたらこのパターン。相手のパンチは見えていたが反応することができなかった。ボディに手応えはあったが単発で終わってしまった」と悔しさを噛み殺しながら冷静に試合を振り返った。