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[試合後談話]2016.5.12

ジャブで勝った江藤光喜

 元WBA世界フライ級暫定王者の江藤光喜(27=白井・具志堅)が12日、後楽園ホールで開催された「DANGAN150」のセミファイナルに出場。スーパーフライ級超級の116ポンド契約8回戦でマイケル・エスコビア(25=フィリピン)と対戦した。昨年11月には世界挑戦し、敗れはしたが好印象を残した江藤の再起戦。この日は序盤から軽快にジャブを飛ばして試合を組み立てた。
判定勝ちで勝利した
 初回、江藤は丁寧にジャブを突きながら好機を伺うのに対し、エスコビアはダイナミックな左フックを振るうが、江藤はしっかりとブロック。2ラウンド、エスコビアは威力のあるパンチでヒヤリとさせる場面を作る。4ラウンド、エスコビアは再び左右フックを強振しロープに詰めるが、江藤は真っ向から打ち合う姿勢をみせた。中盤以降、江藤は手数の減ったエスコビアに正確なワンツーでコツコツとポイントを重ねていった。8ラウンド、江藤の右ストレートが決まり腰を沈めたが、エスコビアも強気に打ち返した。採点は2〜4ポイント差で江藤を支持し再起戦を飾った。
テーマを持って試合に臨んだと江藤
 エスコビアの善戦に手を焼いた印象の江藤だったが「パンチはしっかり見えていた。テーマはジャブだったのでそこは良かったが相手に合わせ過ぎてしまった。点数は40点」と冷静に試合を振り返った。「今回は内容にこだわった。倒したい気持ちを抑えた。収穫はあった 」と手応えを口にした。「これからの課題は待ち過ぎないこと。もっと地力をつける」と再び世界にいくために焦らず力を蓄える。
最後まで強気だったエスコビア
 最後まで諦めず強打を打ち込んだエスコビアは「江藤のパンチは強かったが、私のハートは最後まで折れなかった。試合内容には満足している」と自身に対して及第点をつけた。

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