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[試合後談話]2016.4.17

帝里木下、世界に迷いなし

 17日、兵庫・神戸芸術センターで開催された「PEGASUS SUPER FIGHT」のメインでは、世界前哨戦と銘打たれたIBF世界スーパーフライ級4位・帝里木下(32=千里馬神戸)のノンタイトル8回戦が行われた。
2Rまでに3度倒し快勝
 当初、試合はバンタム級で行われる予定だったが、帝里が脱水症状により計量に失敗し、急遽56.1kg契約に変更。コンディションが心配されたが、この日のサウスポー帝里はリードからの左ストレートが冴え、14戦9勝(2KO)5敗のルックフルーク・シットクルパラチャイ(タイ)を寄せ付けず、2ラウンドまでに3度のダウンを奪い快勝。世界前哨戦をKOで決め、2度目の挑戦に向け弾みをつけた。
練習の成果が出たと帝里
 これで14年7月のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦の敗退から再起後の戦績を5戦全勝(4KO)とした帝里は、地元ファンに向け、「世界戦後、気持ちが上がらない時期もあったが、支えてくれる人たちがいるからボクシングができると改めて気づいた。初心に帰って世界を目指します」と誓い、迷いを吹っ切った。続いて千里馬啓徳会長も「すっきり勝てたので次は世界戦に繋げたい」とコメント。
再び世界が見えてきた
 IBFスーパーフライ級は、王者マックジョー・アローヨ(プエルトリコ)と3位ジャーウィン・アンカサス(比)の間で指名戦(※1位と2位は空位)が行われるが、アローヨが左拳を骨折し延期となっている。これにより帝里が次期挑戦者となるのは濃厚で、千里馬会長は「いい方向に行くよう上の動向に注視したい」と付け加えた。

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