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[試合後談話]2016.4.10

原隆二の再起戦

 10日、静岡県富士市・ふじさんめっせで開催された「駿河男児Desafio5 富士山祭り」のメインイベント、49.0kg契約8回戦、IBF世界ミニマム級7位・原隆二(25=大橋)対日本Lフライ級8位・大前貴史(29=中日)が対戦。2000人で埋め尽くされた会場の声援に後押しされてメインイベントに相応しい好ファイトを演じた。
右が勝負を決めた
 初回、8ヶ月ぶりの試合となる大前がワンツーを繰り出し積極的に攻撃を仕掛け、顔面を捉える場面を作り好スタートを切る。2ラウンドも大前のペースで進んだが、ラウンド終盤に原の狙いすました右ストレートが決まり痛烈なダウンを奪った。ゴングに救われた大前だったが1分間のインターバルでダメージを回復させることができない。3ラウンド開始早々、原が猛然と襲い掛かると右フックで2度目のダウンを追加。レフェリーはすぐに試合を終わらせた。賞金マッチとして行われた試合で3ラウンドKO勝ちした原は6万円を獲得した。
KO勝利に安堵の表情を見せた
 会見に臨んだ原は「最初は緊張したが、2回からセコンドの指示を聞きリズムが出てきた。ダウンを奪った時に相手の目が泳いでいるのが分かったので一気に決めようと思った。試合前は不安もあったので久しぶりのKO勝ちはうれしい」と満面の笑み。「階段ダッシュのトレーニングの効果が出て下半身に力が入り、パンチを強く打てることができた」と野木トレーニングの成果が早くも出たと語った原は「来週からすぐに練習をはじめて再び世界を目指す」と年内での世界再挑戦を目指す。
 原の再起戦を見守った大橋秀行会長は「1ラウンドが終わりこれは苦戦するかもと思ったが良いパンチが当たった。ミニマムはキツそうなので、できればLフライ級でやらせたい。地元の静岡県で世界戦ができれば」と早い時期にチャンスを作ることを明言した。
好スタートを切ったが…
 一方、前戦に続きKO負けとなった大前は「調子は良かったのだが、何ラウンドで試合が終わったのか覚えていない。気が付いたらここにいた」。「距離を取る作戦だったが、途中から記憶が飛んでいる」と呆然とした様子をみせた。

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