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英国のマンチェスターで現地時間の23日と24日にコミッション会議を行ったAIBA(国際ボクシング協会)は、プロボクサーの五輪出場権を全面的に開放する案を検討していると発表した。この案が通っても、リオ五輪の予選は半分以上が終わっているため、2020年の東京五輪が本格的な開放になる。
ゾウ・シミンとも2度戦った五十嵐
実現すれば、これは改革を超えてビッグバン。ボクシング界の秩序が一度、完全にリセットされることになるのだ。五輪後にプロに転向した選手をおさらいしてみると、過去30年で日本からは21選手がボクシング競技で五輪に参加。そのうち、1988年ソウル五輪・フライ級代表の瀬川設男、ライト級代表の東悟、2004年アテネ五輪・ライトフライ級の五十嵐俊幸、2012年ロンドン五輪・ミドル級代表の村田諒太の4選手がプロに転向した。
五輪・プロの両制覇を狙う村田
瀬川には日本王座を2階級制した実績、五十嵐にはWBC世界フライ級王座に就いた実績がある。五輪出場者がプロで世界王者になった例は、五十嵐のほかにロイヤル小林と平仲明信の2つがあるが、五輪メダリストには世界王者が過去1人もいない。村田諒太はその第1号になる可能性を持っている。
アテネ五輪を目指していた内山
五輪予選に出場した現役のプロボクサーには内山高志と井上尚弥がおり、共にプロでは現在の日本ボクシング界を語る上で不可欠な名世界王者に大成している。