長谷川、再起2戦目

　2階級制覇王者の長谷川穂積(34=真正)が11日、神戸市中央体育館でWBO世界スーパーフェザー級5位のカルロス・アンドレス・ルイス・マチェカ(22=メキシコ)を迎えて57.6kg契約10回戦で再起2戦目に臨んだ。
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　5月の再起戦を完勝した長谷川は新しいトレーニングを取り入れ再起2戦目に臨んだ。序盤から鋭い出足でジャブを連打し左ストレートをボディに決める。対して、ルイスは巧みなディフェンスで長谷川のパンチをガードするとパワーのある右を伸ばす。3ラウンド終盤、右フックを振るったタイミングにルイスが右ショートを合わせ長谷川がダウン。しかし、ここはすぐに立ち上がりゴングに救われる。そして5ラウンド、またもや同じタイミングで右をもらった長谷川はこの日2度目のダウン。ここはダメージを感じさせず立ち上がった長谷川はすぐさま攻撃態勢を整え反撃に出る。試合の後半には、上下左右にスピードにのったコンビネーションで仕掛けてきたルイスに対して、類まれなディフェンスワークを披露した長谷川に会場からは大きな拍手が贈られた。終始ジャブで組み立てダウンした2つのラウンド以外は試合を支配し再起2戦目を判定で勝利した。

　控え室に戻った長谷川は「ダウンのラウンド以外はあの世界ランカーに対してしっかりボクシングが出来たと思います。採点はまだ見ていませんが、取られたのは2度のダウンのラウンドだけだと思う。お客さんも喜んでくれていたと思うし、プロとしての仕事はできたと思います。これからのことはビデオを見返して考えます。ちょっとゆっくり休みます」と腫らした左目にアイシングをあてた。同じパターンで二度ダウンを奪われたのは今回が初めてと話した長谷川は「弱点になってはいけない」と微調整が必至の課題探しに入る。

　一方、2度のダウンを奪い勝利を確信していた様子のルイスは「僕の顔を見てくれ、長谷川のパンチはガードできていたし、見たらわかるだろう。悔しいの一言だ。長谷川は上手い選手だったが、勝ったのは僕だと思う」と悔しさを爆発させた。