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2日に後楽園ホールで行われた「最強後楽園ミリオンマッチ」。バンタム級では来年の日本タイトル挑戦権を賭けて激突したのは、これが4度目の後楽園ホール登場となる九州のホープ、日本同級1位・坂本英生(29=フジタ)と日本王座返り咲きを目指す、日本同級2位・益田健太郎(31=新日本木村)。ベテランと新鋭による試合は左の差し合いで幕を切った。
最初のダウンシーン
初回はジャブを繰り出す両者だったが、益田の鋭い踏み込みが先に当たると坂本は鼻血を流してしまう。坂本がフェイントを仕掛けながら様子を伺うのに対し、益田は単発ながら右をヒット。中盤は坂本が長いリーチから攻勢を仕掛け、流れを引き戻したかに見えたが7回、益田が強引に前に詰めると右フックで痛烈なダウンを奪う。必死に抵抗する坂本だったが、最後は連打で再度ダウンを奪うとレフェリーは試合を止めた。
喜びを爆発させた益田
負けたら後がない益田だったが、会心のKO勝利に控室では関係者に祝福されて笑顔を見せた。「1回にジャブが当たったのでゆとりができたので焦りがなくなかった。最初にダウンを奪った右は手応えがあった」と冷静に試合を振り返り、「(坂本は)踏み込みが鋭く、右が怖かった」と坂本の強さを認めた。なかなか倒す展開にならなかったが、7回が始まる前にマネージャーに「勝つだけでなく賞金を取りに行くんでしょ?」と激を飛ばされ、エンジンがかかったという。
MVPの100万円とはならなかったが、敢闘賞となる10万円を手にして来年、奪われたベルトを取り返しに行く体制が整った。
MVPの100万円とはならなかったが、敢闘賞となる10万円を手にして来年、奪われたベルトを取り返しに行く体制が整った。
中盤、巻き返したが…
一方、健闘むなしく敗れた坂本は「途中、自分のペースになってきてこのままなら勝ちも見えてきたと思って気を抜いてしまった。最後のパンチは見えなかった」と悔しさを噛み殺していた。
悔しさがこみ上げてきたのか涙でタオルを濡らした坂本。後楽園ホールのファンも九州から来た坂本に多くの声援を送っていただけに、また後楽園ホール戻ってくる姿が観たいものだ。
悔しさがこみ上げてきたのか涙でタオルを濡らした坂本。後楽園ホールのファンも九州から来た坂本に多くの声援を送っていただけに、また後楽園ホール戻ってくる姿が観たいものだ。