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[試合結果 詳報]2015.10.18

ゴロフキンvsレミュー

 世界ミドル級王座統一戦、WBAスーパー王座&WBC暫定王座保持者ゲンナディ・ゴロフキン(33=カザフスタン/米)対IBF王者デビッド・レミュー(26=カナダ)の12回戦は17日(日本時間18日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われた。KO率91%のゴロフキンと86%のレミュー。強打者対決を制したのは――。
※ゴロフキン対レミューは19日(月)午後10時からWOWOWライブで放送。
〇ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)
 8回1分32秒TKO
×デビッド・レミュー(カナダ)

 10対1の賭け率どおり、ゴロフキンの圧勝という結果に終わった。試合は左ジャブの交換で始まったが、すぐにゴロフキンが突き勝って主導権を掌握。正確な左でIBF王者を後退させ、3分間の攻防が終わるとレミューの顔は早くも赤くなった。この日のゴロフキンは相手のパンチ力を十分に警戒し、慎重に左ジャブを突いて攻撃のパターンを組み立てていた。レミューが左フックを振るとバックステップで距離をとり、仕切り直しをしてから左で切り込んでいった。4回、左フックが相打ちとなったが、後方に弾かれたのはレミューだった。その後、ロープ際で腰を落としたレミューだが、ここは踏ん張った。迎えた5回、大きなヤマが訪れた。ゴロフキンの左ボディブローがレミューの脇腹を抉ると、IBF王者は一瞬の間をおいて左膝をつくダウン。そこをゴロフキンの右が襲ったが、お咎めはなかった。レミューは立ち上がってラウンド終了ゴングに逃げ込んだ。試合は一方的になったが、レミューも勝負を諦めずに食い下がり、ときおり得意の左でライバル王者を脅かした。7回になるとレミューの鼻血をドクターがチェックするなど、いよいよ結末が近いことを予感させた。8回、ゴロフキンは左ジャブで相手をコントロールしておいて左ボディブローから左右の強打で追撃。レミューがロープ際で後退したところでスティーブ・ウィリス・レフェリーが試合を止めた。
 史上単独2位の15連続KO防衛を果たすと同時に3団体のベルトを手にしたゴロフキンは、リング上で「レミューは力強いファイターだった。私は単なるファイターではなく、ボクシングもできるというところをみせた。私はビジネスマンではないが、手に入るベルトはすべてほしい」と、試合前とほとんど変化のない顔で答えた。34戦全勝(31KO)。対照的にレミューは両目下が赤黒く変色、加えて鼻血を流しながら「ゴロフキンは素晴らしい選手だが、ストップには納得いかない。いろいろなプランを立てて臨んだが、うまくいった点とそうではないところがあった。次のチャンスを狙う」と、コメントを残した。37戦34勝(31KO)3敗。

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