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昨年2月に中華人民共和国マカオ特別行政区で行われたWBOインターナショナル
フェザー級王座決定戦で、元WBO世界Sフライ級王者のマルビン・ソンソナ(比)に3回KOで敗れ、一時は現役続行も危ぶまれた元WBA世界Sバンタム級王者の下田昭文(31=帝拳)が、3日の後楽園ホールで再起2戦目に臨んだ。
下田が圧倒
ソンソナと同じフィリピン人のジェリー・ナルド(24/21勝11KO7敗)を迎え「意識していた」と試合後に語ったサウスポーの下田は、軽快に右へサークリングしながらジャブで偵察と丁寧な立ち上がりを見せた。
ナルドの顔を跳ね上げストップ
ナルドも素早く踏み込み大振りの右を狙うが、下田は集中してこれをかわしモーションの少ない左で捕らえ続ける。2ラウンド終了間際に左でバランスを崩しダウンを奪った下田は、これで完全にリズムに乗り、以降も左を上下に打ち分けダメージを与えた。ボディを効かされ苦しむナルドはよろけながらも持ちこたえ、パンチを返しダウンは拒否したが、最後は連打でコーナーに釘付けとなり、見かねたレフェリーが割って入った。
たたき上げは終わらない
この試合で現役を終えることも覚悟していたという下田は、「先を見れば(内容は)まだまだだが、6月の再起戦よりは良かった。タフな相手にコツコツ冷静に戦うことができた」と一定の手応えは掴んだ様子で、どんな形でも必ず世界に辿り着くと、改めて強い気持ちを示した。
ナルドは負け惜しみも
一方、敗れたナルドは「最後は集中打を浴びて効いてしまった。(下田は)スピードはあったがパワーが足りない。この階級で世界を獲るにはそれが課題」と助言した。