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第72回東日本新人王準決勝戦(2日目)が25日(金)、後楽園ホールで開催された。12階級で試合が行われ、勝ち上がった12名は前日の勝者と東日本新人王の称号をかけて決勝戦に挑むこととなった。
ここまで勝ち星がすべてKOの松原凌(24=帝拳)と福永亮次(29=宮田)の争いになったSフライ級は大方の予想通り、KOで決着がついた。
ここまで勝ち星がすべてKOの松原凌(24=帝拳)と福永亮次(29=宮田)の争いになったSフライ級は大方の予想通り、KOで決着がついた。
松原凌(24=帝拳)
パワーのある松原がプレスをかけて攻撃を仕掛けるが、サウスポー福永は冷静にコンビネーションを決め、腰を落とさせる。しかし、強気一辺倒の松原は強引に打ち合いに持ち込み、ロープに追い込んだところで連打。レフェリーストップで打撃戦を制した。
過去にインターハイ3位の実績がある松原は「初回は打たれながら様子を見ようと思った。打たれても効かなかったので、これならイケると打ち合った」と自信の表情。「逃げるボクシングはしたくないので、このスタイルで勝ち進んでいく。決勝戦は後輩になるが、絶対に負けない」と決勝戦は同門対決(梶颯=18)になるが、新人王を取るために一歩も引かない姿勢だ。
過去にインターハイ3位の実績がある松原は「初回は打たれながら様子を見ようと思った。打たれても効かなかったので、これならイケると打ち合った」と自信の表情。「逃げるボクシングはしたくないので、このスタイルで勝ち進んでいく。決勝戦は後輩になるが、絶対に負けない」と決勝戦は同門対決(梶颯=18)になるが、新人王を取るために一歩も引かない姿勢だ。
このボディで萱沼が勝ち抜く
出場選手がもっとも多かったフェザー級を勝ち上がってきた萱沼徹平(21=帝拳)と石田凌太(19=宮田)による試合は序盤、体格で勝る石田が攻め立てるが、萱沼は距離を作り左フックで有効打を奪う。2ラウンドになるとボディに活路を見出し、左ボディのつるべ打ち。石田はついに倒れて試合を終わらせた。
萱沼徹平(21=帝拳)
ここまでまったく同じ戦績(5戦全勝3KO)で、プロテストの日も同じだった石田と縁を感じていたという萱沼。「ボディが空いているのがわかったので一気に行こうと思った」と会心のKO劇だったが、冷静に試合を振り返り「決勝戦もこれまで通りがんばるだけ」と平常心で決勝に臨むと心がけた。
海藤は驚きのKO劇
ウェルター級は、ここまでトーナメント戦を連続KOで勝ち上がってきた三村利伸(28=マナベ)と勝ち星はすべて判定という海藤正晴(26=シュウ)のサウスポー対決になったが、試合は意外な展開に。1ラウンド開始30秒、海藤の左ストレートが炸裂すると三村は前のめりに倒れてしまいノーカウントで試合は終わりを告げた。
海藤正晴(26=シュウ)
初のKO勝ちの海藤は「特にKOを狙っていたわけではないが、流れの中で出たもの。手応えはありました」と淡々と試合を振り返り、アマキャリア30戦を誇るが「サウスポーには負けた記憶がない」と同じサウスポーは得意にしているようだった。普段は看護士として働いている海藤は、今回の試合の計量の日が夜勤明けで来たことを明かしたが、「好きでやっているボクシング。まったく苦にならない」と笑顔で語った。
2日間かけて行われた準決勝も終わり、決勝進出者が決定した。11月3日(火・祝)に開催される決勝戦は毎年、チケットが売り切れるほど人気がある興行なので、早めの購入を勧めたい。
2日間かけて行われた準決勝も終わり、決勝進出者が決定した。11月3日(火・祝)に開催される決勝戦は毎年、チケットが売り切れるほど人気がある興行なので、早めの購入を勧めたい。