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5日、後楽園ホールで開催された「エキサイト・ボクシング」のメインでは、元OPBF東洋太平洋フェザー級7位のマーク・ベルナルデス(21=比)に溜田剛士(21=ヨネクラ)がアタック。15戦全勝(10KO)の現比国ランカーと激闘を繰り広げた。
フィニッシュの左ボディ
立ち上がりは左右を振りまわしたベルナルデスだが、溜田がうかつに飛び込めば回転の速いコンパクトな左フック、右クロスを繰り出し顔を弾いた。また機敏な足もあり、速いリズムで序盤の溜田を惑わせたが、溜田も相打ち覚悟で右の強打を叩き込むと徐々に流れを引き寄せ、中盤はどちらが倒れてもおかしくはないスリリングな打ち合いが続いた。ここから先に抜け出したのは、5回に左ボディからフックを効かせた溜田。猛打を打ち込み追い込んだが、ベルナルデスも踏ん張りダウンを拒否した。だが、これで失速したベルナンデスは6回こそ切り抜けたが、続く7回に左右をまとめられると堪えきれずに腰を落としダウン。立ち上がり反撃を試みたが、最後は左ボディを打ち込まれ沈んだ。
拳を心配する嶋田雄大トレーナー
比国の実力者を相手に7回TKO勝ちしたが、溜田も右拳を痛め、さらに右鼓膜を破るなどダメージは大きくディフェンスの課題を残した。それでも想像を上回るアグレッシブな相手に対し、狙いどおりのボディから組み立てるボクシングができたと喜び、嶋田雄大トレーナーも「実力者を相手に行くべきところで自分から行くことができた」と評価した。
ベルナルデスは強豪だ
ベルナルデスは前回の試合から9ヶ月と間隔が空いたために試合直前でOPBFランクから外れたが、力はランカー以上だけに溜田のOPBFランク入りも十分に期待が持てる。