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今年の春に日本体育大学へと進学した昨年度の全日本Sフェザー級新人王(敢闘賞)、日本同級15位の粕谷雄一郎(18=石川立川)が、26日の後楽園ホールで新人王戦以来となる6ヶ月ぶりのリングに立った。
迎えるは東京大学卒の弁護士ボクサー坂本尚志(33=青木)。一回り以上の年齢差があるホープを相手に「千載一遇のチャンス」とランク奪取に闘志を燃やし、序盤の粕谷を苦しめた。
迎えるは東京大学卒の弁護士ボクサー坂本尚志(33=青木)。一回り以上の年齢差があるホープを相手に「千載一遇のチャンス」とランク奪取に闘志を燃やし、序盤の粕谷を苦しめた。
勝利にも笑顔なし
坂本のパンチの出どころが掴みにくく、間合いが測れず後手に回ってしまった粕谷だが、中盤に入ると目測が定まりだし、坂本のパンチを外しては右を好打させた。最終6ラウンドには、右ストレートで坂本の腰を落とすなど全日本新人王の実力を発揮。キャリアで上回る相手に判定勝ちを収め、無傷の7勝目を飾った。
粕谷は春に日体大体育学部に進学
試合後、粕谷は開口一番、「久しぶりの試合で気合いが入りすぎた。いつものパンチが全然出なかった。精神面の成長がまだまだですね」と倒せなかったことへの悔しさを見せた。それでも「スポーツしかしてこなかった自分が、東大卒のエリートに負けるわけにはいかなかった」と学歴での対抗意識があったと明かし、ひとまず安堵した。
スーパーフェザー級のホープに注目
Sフェザー級のホープとして今後が期待されるが、粕谷を指導する石川久美子会長は、「タイトルはまだまだ先。しっかりと経験を積ませてから。年内にあと2試合はしたい」とコメント。粕谷も「早くて3年後でもいい。じっくりいきたい」と話し、まずはランカーとしての力をつけることに専念する構えだ。