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26日の後楽園ホールでは、2度目のタイトル挑戦を目指す日本ウェルター級6位・尹文鉱(31=ドリーム)が、4度目のランカー挑戦となるサウスポー齋藤志朗(27=ワタナベ)を相手に9か月ぶりの試合を行った。打ち合いを信条とする両者の対戦は開始からスリリングな展開となり会場を沸かせた。
齋藤は悶絶
初回は身長の低いサウスポー齋藤が懐に飛び込んで左ストレートをヒットさせてポイントを奪った。しかし2回、中に入ろうとする齋藤に尹の右アッパーがカウンターで決まると齋藤は動きが止まってしまう。そして迎えた3回、尹の力強い左ボディがめり込むと齋藤は効いた素振りを見せてしまい、ここをチャンスと畳み掛けた尹がボディでダウンを奪い、立ち上がってきたところを冷静に仕留めた。
会心の勝利に笑み
2008年9月以来のKO勝利となった尹は開口一番、「勝てて本当に良かったです」と安堵の表情をみせた。今回の試合に向けて元OPBF東洋太平洋王者の渡部あきのり(野口)とスパーリングを重ねた尹。渡部から相手の評判の良さを聞いていただけに、「序盤は慎重に戦った」と試合を振り返った。
「ダウンを奪った左ボディは手ごたえがなかったが、予想以上に効いていたので一気にいった」。「1Rが終わってから三浦利美会長に右アッパーが有効だとアドバイスされたのでその通りにしたら動きが止まった」と作戦通りだったことを強調した。7年ぶりのKO勝利に「いつ以来のKOでしたっけ?忘れちゃいましたね」とおどけてみせた。三浦会長は「ようやくウェルター級の身体になってきた。右のパンチの威力が増した」と愛弟子の会心の勝利に合格点を与えた。2度目のタイトル挑戦を予感させる快勝劇だった。