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日本スーパーウェルター級タイトル戦が開催された19日の住吉区民センターは、アンダーカードも充実。六島ジムの向井寛史は昨年8月以来のリングに上がった日本バンタム級6位の冨山浩之介(ワタナベ)と拳を交えた。スーパーライト級の東西ランカー対決となった13位のジャンボ織田信長書店ペタジーニ(六島)対4位の細川バレンタイン(宮田)の一戦も注目を集めた。
身長差を活かして右ストレートを打ち下ろすジャンボに対して、距離をとって一気に飛び込みながら右ストレートを連打した細川の一戦は、偶然のバッティングと被打で左目を腫らしたジャンボが近距離戦に手を焼き細川に軍配が上がった。
ふさがった左目付近からは出血も見られたジャンボ。試合後は足早に控室に戻った。
ふさがった左目付近からは出血も見られたジャンボ。試合後は足早に控室に戻った。
次はタイトル戦を熱望
「疲れました。本当に疲れた。次はタイトルに挑戦をしたい」と息を上げながらリング上のインタビューに答えた細川。笑顔でアウェイの地、大阪のリングを後にした。
向井は絶好調
フライ級とスーパーフライ級でそれぞれ東洋太平洋ランキングと日本ランキングに名を連ねている向井寛史は「いいリズムで試合ができた。良いパンチも当てたけど階級の差かもしれませんが、倒せませんでした。さすがは元OPBFチャンピオンですね。強かったです」と試合を振り返った。それでも55kg契約で行われたこの日の試合に手ごたえを感じた様子で「会長と相談してからですが、フライ級では体重が落ちにくいので、スーパーフライ級からバンタム級で試合をしたいと考えてます」と階級を上げることを示唆した。
冨山は現役続行
サバサバした表情で控室に向かった冨山は「体調は絶好調でしたが、今の自分には今日のボクシングが精いっぱいです。階級差を気にしていたのか、相手が待っていることが多かったのでやりにくかった。まあ完敗です」と試合を振り返った。半年以上のブランクはあったものの一定の手ごたえは感じ取れた様子で「また頑張ります」と元気に現役続行を宣言した。