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WBC世界スーパーフェザー級王者、三浦隆司(帝拳)の3度目の防衛戦が行われる5月1日(金)の東京・大田区総合体育館では、年末のWBC世界ライトフライ級王座決定戦でペドロ・ゲバラ(メキシコ)に左ボディブローでKOされた八重樫東(32=大橋)が、ミニマム級、フライ級に続く世界3階級制覇に向け再出発する。
八重樫の出来しだいと大橋会長
階級を上げたスーパーフライ級でタイのソンセンレック・ポースワンジム(31=29戦18勝5KO11敗)を迎える八重樫は18日、横浜市の所属ジムで練習を公開。同門でこちらも5月31日に再起する元東洋太平洋ミニマム級王者の原隆二(24)と3ラウンドのスパーリングを披露した。
不安を含めてボクシングを楽しみたい
「スーパーフライは10年のプロキャリアで一番重い階級。ほぼナチュラルのこの階級で自分がやるとは思わなかった。身長、リーチで上回る相手に対し、体格差を埋めるボクシングがしたい」と練習前の会見で意気込んだ八重樫は、"激闘王"を封印し、「相手との駆引きや距離を取ってのワンツーといった当たり前のボクシング」に立ち返ったという。
ナチュラルパワーにこれまで以上の機動力を加えた
実際、スパーリングでも機動力を重視したテクニカルかつ強弱をつけたアグレッシブなパワーファイトを見せ、松本好二トレーナーも「上手く対応出来ている」と期待を寄せたが、それが通用するかはリングに上がってみないと分からず、八重樫も試行錯誤しながらの調整と練習が実戦で生かせるのか、不安半分、楽しみ半分と心境をもらした。
松本トレーナーとのミット打ち
昨年はWBCフライ級王座を奪われたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)戦に続き、階級を下げたことが仇となり、ゲバラに倒され2連敗を喫した。一時はグローブを吊るすことも考えたが、それでもまだ自分を応援してくれる人達の期待に応えたい。そんな想いで続行を決意した。「歯を食いしばって戦うだけがすべてじゃない。楽しみながら、その上で自分が納得し期待に応えられるファイトが出来れば良い」。自分のボクシングと向き合い原点に立ち返った八重樫が、今一度の可能性を信じリングに上がる。
自分が納得するボクシングをするだけ