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[試合後談話]2015.3.8

土屋がダウン、高橋は金星

 7日、後楽園ホールで開催された日本ダブルタイトルマッチは思わぬ熱戦に会場が沸いたが、この予兆はアンダーカードの2試合からあった。
レフェリーもびっくり
 この日、第3試合に出場した日本ライト級12位の土屋修平(28=角海老宝石)は、初来日のタイ人選手、ジョン・フォード(23=6勝5KO5敗1分)に苦戦。もちろん、最後はKOで仕留めたが、初回終盤に右を浴び思わずキャンバスに手を付くダウンを喫した。
着実に前へ
 「今回は攻め急がないをテーマに上手くジャブで組み立て、ボディにも良いのが入っていたので気を抜いてしまったのかな?自分でも何でパンチをもらったのか分からない。もっと安定感を出していきたいですね。ガードの重要性も最近になって分かってきました(笑)」と試合後の土屋。試行錯誤し"KOキング"時代の自信は取り戻したようだが、スタイル改良にはもう少し時間が掛かりそうだ。
歓喜の高橋陣営
 続く第4試合では、日本スーパーバンタム級6位の久永志則(29=角海老宝石)に挑戦した高橋拓海(33=マナベ)が、長身から繰り出した右で2回にダウンを奪い、最後は連打でストップ勝ち。初のランキング奪取をはたした。
勝っちゃったよ〜!
 控え室は番狂わせのランキング奪取に大騒ぎ。勝っても負けても引退を考えていた高橋は「勝っちゃったよ、俺〜!」と信じられないといった様子で、「勝つ自信は全くなかったが、最初から引いたら負けると思ったので積極的に攻めようと思った。何ラウンドで勝ったんですか?」と振り返るほどの無我夢中での勝利だった。また、先輩として26日に復帰戦を控える長嶺克則(23)にバトンを繋げることができて嬉しいとも喜んだ。
 真部豊会長も「彼はビビリだがよくやってくれた」と愛弟子を褒め称えると、高橋は会長が持っていた同階級のベルト(1997年12月〜2000年2月まで保持し5度の防衛に成功)を「僕が取り戻しますよ!」と気を吐き、最後まで興奮冷めやらぬといった感じだった。

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