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[試合後談話]2015.3.5

今日の後楽園ホール

 袴田巌さんも試合を生観戦した5日の後楽園ホール。メインのフェザー級日本タイトル戦を前に会場を温めたのは、ノンタイトル戦のリングに上がった東洋太平洋スーパーフライ級王者の松本亮(大橋)と女子ボクシングを牽引するWBA女子世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)。この日は同じくノンタイトル戦で神田桃子(勝又)と拳を交えた。
松本亮の視線の先に世界
 打たれないことをテーマにこの日の試合に臨んだという松本は、試合を決めた左ボディを「感触ありだった。スーパーフライ級で試合するより体のキレが良かった」と、淡々と振り返った。今後に関して「自分は結構ビビりなんで、たくさん練習して課題をクリアしていきたい」と少し笑みをこぼすと「世界はチャンスがあれば誰であろうと挑戦したい」と会見を締めくくった。
躍動する宮尾綾香
 傷ひとつなく、試合を終えた宮尾綾香(31=大橋)は「普段の10Rの試合とは違って6Rだったので、ペース配分が難しく、あっという間に試合が終わった。タイトルマッチよりも緊張した」とノンタイトル戦のリングを振り返った。
宮尾綾香
 試合前に藤岡奈穂子(39=竹原慎二&畑山隆則)とスパーリングをしたという宮尾は「プレスの強い藤岡さんのおかげで必然的にディフェンスを強化できた」と語ると「同じ階級にチャンピオンは何人もいらないでしょう。統一戦が決まれば勝つだけ。ハンパな練習はしていないから自信はある」と先月15度目の世界タイトル防衛に成功した小関桃(青木)と同じコメントで締めくくった。
神田桃子
 一方、敗れた神田桃子(28=勝又)は「宮尾さんはとにかく捉えるのが難しかった。最後は玉砕覚悟で行ったがそれが最初からできていれば」と悔やむと「攻めの姿勢が足りなかったのでそこが今後の課題。効いたパンチはなかったが試合運びが上手く相手の方が2〜3枚上だった」と試合を振り返った。「年に4試合していきたい」と、この日の敗戦をバネに前に進む神田桃子の今後に注目したい。

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