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[年間賞]2015.1.23

主役は4冠の井上!

 2014年のボクシング界を彩ったアマチュア、プロ選手を称える年間表彰式が23日、東京・後楽園ホールで行われた。昨年までは関係者および招待客のみの参加だったが、今年度からは一般にも無料で開放。憧れの選手を一目見ようと、多くのファンが集まった。
大橋秀行会長
 式典の冒頭、挨拶に立った日本プロボクシング協会の大橋秀行会長は、昨年の盛り上がり、また過去最多、男女合わせ17名の世界王者が誕生したことを受け、素晴らしい一年だったと総括。ファンに感謝し、2015年もボクシング界一丸となってファンが望むカードを提供したいと誓った。
WBOベルト授与
 昨年は日本最短での世界奪取、そして年末のWBO世界スーパーフライ級王座挑戦で、世界王座を通算27度防衛したレジェンド、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回KOで破り、新時代の幕開けを高らかに告げた2階級制覇王者の井上尚弥(21=大橋)が、年間最優秀選手賞、KO賞、年間最高試合(ナルバエス戦)、そしてJBC(本ボクシングコミッション)サポーターズ・クラブ賞の4冠を獲得。さらにこの日、WBO(世界ボクシング機構)副会長からチャンピオンベルトが授与され、ボクシング界の主役の座を飾った。
関根勤氏の軽妙な司会に微笑むチャンピオン
 「名誉ある賞を頂き光栄。これからもボクシングを盛り上げられるよう更に精進していきたい」と挨拶した井上は、表彰後には技能賞を受賞したWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)とともに、芸能界一のボクシング通を自負するタレントの関根勤さんとトークショーに参加。ボクシングあるあるなどで話題に花を咲かせた。
決意を新たに
 式典終了後には囲み取材に応じ、昨年は挑戦の一年だったと振り返った。海外でも注目されたことで自信になったと話した井上は、対戦したい選手として同門の八重樫東からWBC世界フライ級王座を奪ったローマン・ゴンサレス(帝拳)の名を挙げ、「当面は防衛を重ねることになると思うが、相手の質にはこだわっていきたい。強さはもちろん、応援したいと思われる選手になりたい」と新たな決意を示した。
河野公平と名城信男
 アマとプロの選手、関係者が一同に会したこの日の後楽園ホール。現在は近畿大学ボクシング部コーチとして、毎日選手と汗を流している名城信男氏とWBA世界スーパーフライ級王者、河野公平(ワタナベ)。かつては、このベルトを競い合った二人が再開。記念撮影に応じてくれた。

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