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日本バンタム級王者の益田健太郎(新日本木村)が、8日の後楽園ホールで同級11位の高橋竜也(ヤマグチ土浦)を迎え、2度目の防衛戦に臨んだ。これまでスパーリングで幾度も手を合わせ、互いの手の内を知る両者だが、序盤は益田が機敏に動き、高橋のパンチをガードしてはジャブ、右ストレートを浴びせた。
益田が2度目の防衛
前半の主導権を握った益田は、5ラウンドまでの途中採点を49-46,50-45,50-45とほぼフルマークで折り返したが、後半は高橋が圧力を強め、疲れが見え始めた益田をジャブからのワンツー、ボディで追い上げる。前半とは打って変わり終盤にピンチが続いた益田だが、力を振り絞り連打で対抗。最後は復活した足で逃げ切り、判定勝ちを収めた。
高橋は後半追い上げたが
気持ちを前面に出して追い上げた高橋だが、初挑戦でのタイトル獲得はならず。試合後は唇を噛み締め天を仰いだ。
課題は多いが成長している
一方、前半が良かっただけに後半の失速が今後の課題となった益田。「相手のしつこさは分かっていたことだが、打っても打ってもゾンビのように向かってきた。僕のあと一歩の踏み込みが足りなかった。後半は沼に足を引きずりこまれた感覚」と試合を振り返り、高橋の粘りを称えた。益田を指導する木村日出之マネージャーも反省点は多かったが、それでも「力の抜き方やペース配分など理想のスタイルはまだ遠いが、基本に立ち返って、間合いの取り方など練習した成果は出てきている」と王者を労った。また、今後の予定として木村マネージャーは、来年のチャンピオンカーニバルを迎えるか、岩佐亮佑(セレス)が返上予定のOPBF東洋太平洋同級王座決定戦へ1位として出場するか、まだ決めかねていると明かした。
益田の今後に期待
最後に益田は「自分は日本王者だが、上には強い選手が大勢いる。世界ランカーとしてはまだペーペー。練習あるのみです」と気持ちを新たにした。