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WBA内世界フェザー級王座統一戦、スーパー王者ノニト・ドネア(31=比/米)対レギュラー王者ニコラス・ウォータース(28=ジャマイカ)の12回戦は18日(日本時間19日)、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われた。5階級制覇の実績を持つ「フィリピーノ・フラッシュ」ドネアの左フックが炸裂したのか、それとも「アックスマン(斧)」と呼ばれるウォータースの強打が命中したのか。
スリリングな強打が交錯!!
試合は緊迫した状態のまま5回に突入。ドネアは相手の左と自身の出血に悩まされながらも接近して左フックを強振、展開の打開を図るが、ウォータースも右を繰り出してペースを渡さない。ウォータースが前進、ドネアが下がりながら応戦するパターンで迎えた6回終盤、ロープに追い詰められたドネアは逆転を狙って大きな左を強振。その左を外しざま、ウォータースは右フックを相手のテンプルにクリーンヒットした。この一発でドネアは前のめりにキャンバスに沈んでいった。ドネアはカウント8で立ち上がりかけたが、ラウル・カイズ・ジュニア・レフェリーは試合をストップした。
ドネア陥落の瞬間
リング上でマイクを向けられた勝者は「ドネアはスーパー・グレートな選手、いまでも尊敬している。実際にスピードもすごかった。2回にはピンチもあったけれど、それを凌いで自信になった」と早口で話した。ドネアが祝福の声をかけると「あなたは大好きなチャンピオンだ」と言って抱き合った。これに対しドネアは「ベストの状態で戦ったが勝てなかった。ウォータースはすごいパワーだったし、もう脱帽だよ。サイズには勝てなかったということだと思う」と話し、笑顔をみせた。ウォータースは25戦全勝(21KO)、ドネアは36戦33勝(21KO)3敗。
恵まれた体格を駆使したウォータース
11月22日には、オリンピック金メダリストのワシル・ロマチェンコがWBO世界王座防衛戦に臨む。フェザー級戦線に今後も注目したい。