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今月22日(水)、東京・代々木第2体育館で開催される「THE REAL」でWBC世界バンタム級王者、山中慎介(32=帝拳)の7度目の防衛戦に挑む同級1位の指名挑戦者、スリヤン・ソー・ルビンサイ(25=タイ)が17日に報道陣を集め、都内で公開練習を行った。
練習前の会見
スリヤンは、2012年3月のV3戦で佐藤洋太(協栄→引退)に敗れた元WBC世界スーパーフライ級王者。再起後はバンタム級に上げ、2年間で17連勝(8KO)を飾り通算戦績は43戦37勝(16KO)5敗1分。今回の挑戦で2階級制覇を目指す。
勝つ自信はある
練習に先立って行われた会見では、「自信を持って日本にやってきた。山中の左にさえ注意すれば十分に勝てる。スピードでは私が上だ」と強気な口を開いた。さらに「"神の左"でのKO宣言」をした王者に対し、これまで1度もKO負けがない挑戦者は「私が先に倒す!自分の左ジャブは山中の左より速い」と返し、約10cmの身長差も問題ないとした。
練習はトレーナーとのミット打ちのみ
昨日来日したばかりで時折眠気が襲うのか、練習中は何度もあくびを繰り返し、3ラウンドのミット打ちで軽く汗を流す程度に留めたスリヤンだが、左のリードは確かに速くコンパクト。並の選手であれば、これをもらい続けるのは危険だろう。さらに、山中を想定した左構えのトレーナーのミットを最小限のヘッドスリップでかわすと、同時に左ジャブを刺す動作を何度も確かめていた。160cmと小柄なスリヤンだが、体のバネもやはりたいしたもの。右のクロスも威力がありそうだ。試合ではこのスリヤンのリードと山中の左に注目したい。KO決着は十分に期待できそうだ。
弟のナワポンとツーショット
また、スリヤンに同行した弟のナワポン・ソー・ルビンサイ(23)も日本での知名度は低いが、24戦全勝(17KO)の戦績を誇り、世界ランクはWBCフライ級1位。3階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)への挑戦権を持ち、「チャンスが来れば必ず勝ちたい」と意気込んだ。
リラックスムードのスリヤン陣営