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今年8月のプロテストでC級合格をはたした東京大学卒の現役税理士、柏野晃平(26=川崎新田)が、17日のデビュー戦を前にした13日、所属ジムで公開練習を行った。
左が弁護士ボクサーの坂本
練習前の会見では、この日のスパーリングパートナーを務めた東大ボクシング部の先輩にあたる、現役弁護士の坂本尚志(32=青木)も同席。大学最後の年に入部したばかりの柏野と何度かスパーリングをしたという坂本は「触れることができない程、ディフェンスと距離感に優れ、タイミングの取り方にも驚いた。とても一年生とは思えなかった。今日も当てられるか自信がない」と評価。柏野自信もディフェンスは得意と言い切り、「スピードがあってパンチをもらわないボクシングが美しいと思う。そこを目指していきたい」と抱負を語った。
出入りの速さと振りぬくストレートが武器
サウスポーの柏野をアマチュア時代から指導する孫創基トレーナーも、「タイミングの良い左ストレートが最大の武器。約3年のブランクはあったが、だいぶ体力も戻ってきた」と自信を窺わせ、対戦相手の23戦のキャリアを持つタイ選手についても、「中間距離に気をつけて左ストレートを当てていけば勝てる相手」と太鼓判を押した。
右の使い方も抜群
税理士と二足の草鞋を履くことを決断した柏野。仕事上、どうしても満足な練習時間は持てないが、その分「昨年11月にプロを目指してジムに戻ってきた時から、頭を使って練習してきたので、アマチュアの頃よりレベルは上がっていると思う。コンディションも良いし、緊張よりも楽しみが上回っている。KOで勝ちたい」と必勝を宣言した。来年の新人王を目指す柏野は最後に、「一戦一戦良い試合を見せたい」と意気込んだ。
東大卒の両選手
3ラウンドで行われたスパーリングでは、前半こそキレのある動きから6回戦の5階級上の坂本にプレスをかけていた柏野だが、流石に計量3日前とあって後半までスタミナは続かず。それでも得意の左ストレートを何度か当てるなど、元アマチュア全日本ライトフライ級6位の片鱗を見せた。
目標は東大出身初の日本王者。"闘う税理士ボクサー"の第一歩に注目したい。
目標は東大出身初の日本王者。"闘う税理士ボクサー"の第一歩に注目したい。