亀田陣営、JBCと紛糾!

　亀田VSポンサクレックの試合後、有明コロシアムの舞台裏では亀田陣営と日本ボクシングコミッション(JBC)の約2時間におよぶ騒動が起こり、報道陣、試合関係者が混乱する事態となった。
　ことの発端は5ラウンドでの減点。偶然のバッティングにより亀田興毅(亀田)は右目上を負傷。WBCルールにより怪我をしていないポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に減点1が課せられたが、その後またも偶然のバッティングにより今度はポンサクレックが左目上を負傷。しかし、この時は興毅も別の箇所を負傷したとして減点の対象とはならなかった。

　問題が起こったのは試合後、興毅の父・史郎氏にレフェリーから「ポンサクレックに減点2を与えていた」と説明されたことに亀田陣営は激怒。減点2となれば試合の組み立ても変わっていたとして史郎氏がJBCに抗議した。予定されていた興毅の試合後の会見は取り止めとなり、代わってセコンドライセンスの停止以来公の前に出ることを控えていた史郎氏が、報道陣の前でJBCおよびWBCに異議を唱えた。

　その後JBCでも会見を開き、今大会のスーパーバイザーでもあるJBC安河内事務局長が見解を述べた。「減点2とするレフェリーの史郎氏への説明は誤り。JBC、WBCとしても判定に問題はない」とし、減点は試合のアナウンス通り1点。亀田陣営に誤解を生んでしまったことについては遺憾であるとした。しかし、この会見も亀田陣営には知らされておらず、途中入室した亀田ジム五十嵐会長は「とても納得できない」として不信感を露にした。
　今後、この問題についてはJBCと亀田陣営の間で話し合いが持たれる見通しだ。