黒木、王座奪取ならず

　無敗(33戦33勝12KO)の王者オーレドン・シッサマーチャイ(タイ)に"土浦の孫悟空"同級4位・黒木健孝(ヤマグチ土浦)が挑んだサウスポー対決、WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は、黒木が挑戦者らしく前に出るファイトでオーレドンを攻め立て、11回には右フックでダウンを奪うも、前半をオーレドンに取られ、8回の偶然のバッティングによる減点1のビハインドもあり、113-112・114-113・114-112の判定0-3で敗れ、世界初挑戦での王座奪取は失敗に終った。

　試合後の会見で黒木は「負けは負けです。後半、逆転出来そうな感じはしなかった。全ラウンド思った通りじゃなかった。心に余裕がなかった」と試合を振り返り、今後について今はまだ何も考えられないとした。

黒木戦績:27戦23勝(15KO)4敗1分

　挑戦者・黒木を倒し5度目の防衛に成功したオーレドンに話を聞いた。
□黒木選手と対戦した感想は?
「彼はパンチ力がある強い選手だった。すごく良い試合だったと思うよ。それから、彼はとってもかっこいい(イケメン)だね」

□日本に来るのは何回目ですか?
「今回が2回目だよ。日本はとっても好きだから、また試合があれば喜んで来るよ」

□日本に滞在中は何を食べてるんですか?
「今回はタイ料理を食べず、松屋で牛丼にたっぷり唐辛子をかけて食べたり、カップラーメンを食べたりしたよ」

□日本のファンに一言
「今回応援してくれた日本の皆さん、本当にありがとうございました。また日本で会える日を楽しみにしています。コップンカップ!!」

　試合後、親切にインタビューに答えてくれた王者オーレドンであった。