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[プロテスト]2021.5.25

金子ジム期待の新人がプロ合格!

 中央大学ボクシング部出身の大久祐哉(24=金子)と金谷勇利(24=金子)が25日、東京都世田谷区の所属ジムでB級(6回戦)テストに臨み合格した。
 大久は40戦24勝(6RSC)16敗、2019年全日本社会人選手権ライト級優勝、金谷は52戦35勝(10RSC)17敗、2019年全日本ランキング・ライトフライ級9位の成績を残している。
 金谷と大久は、日本スーパーフライ級9位の今川未徠(25=木更津グリーンベイ)とのスパーリングで実力を発揮した。
基礎力の高さを見せた
 最初に登場した大久は、前後のステップを意識しながらジャブから右ストレートにつなげると、上下の打ち分けを見せた。今川の左ストレートを浴びる場面もあったが、強気に打ち返し3ラウンドには強烈な右ボディストレートを決めた。
主戦場はフェザー級
 プロテストを終えた大久は「合格できてうれしい。ここからがスタートなのでプロの世界で実力を発揮して存在感を示したい」と大粒の汗を拭いながら、プロボクサーの自覚を見せた。大久が得意とするのは、ジャブを軸に右ストレートを主体とした攻撃なスタイルだ。
 当初はプロへの転向は考えていなく、大学卒業後にもアマチュアで活動していたがコロナの影響で試合の予定が立たず、「大学の先輩の岡澤さん(岡澤セオン)が東京オリンピックに内定したり、試合した選手がプロで活躍しているのを見て、自分も負けていられない」とプロ転向を決意。「自主性を重んじてくれて、ジムの雰囲気が良かったので」と金子ジムに入門した。
 大久は「最初から高みを目指さず、ひとつずつ勝っていきたい」と話すと、「アマ時代に金子虎旦選手(帝拳)や丸田陽七太選手(森岡=日本フェザー級王者)に負けているので、いつかリベンジしたい」と豊富を口にした。
機動力の高さが目を惹いた
 続けてリングに上がった金谷は、スピードのある動きで揺さぶると、ワンツーをヒット。今川と真っ向から打ち合い、3ラウンドでは手数を増やしてアグレッシブな姿勢を見せた。
「自信があるのは足の動きと気の強さ」
 金谷は「幼いころからの夢だったプロボクサーになることができてうれしい。やっとスタートラインに立つことができた」と笑顔を見せた。
 アマチュアボクサーだった父が「世界王者になってほしい」と元WBC世界フライ級王者の勇利アルバチャコフにあやかり「勇利」と名付けた。小学5年で福岡県の関ジム(関博之会長)で競技を始めた金谷は、大学卒業後は鹿児島国体出場を目指し、鹿児島県の強化選手となったが、「コロナの影響で試合が一度もなくて国体も延期になってしまったので」とプロへの道に進んだ。
 金子ジムと関ジムが親交があることと、大学の先輩である大久に誘われたことがきっかけで金子ジムに入門した。大学時代から仲が良いという大久と切磋琢磨しながらミニマム級で頂点を目指す。
金子健太郎会長も期待する
 金子健太郎会長は「2人とも素直で練習熱心でボクシングが好きなところが良い。金子ジムでは清水智信(元WBA世界スーパーフライ級王者)以来のB級受験。最低でも日本王者、ゆくゆくは世界を狙える選手に育てていきたい」と期待を寄せた。
 大久と金谷は、7月20日(火)に後楽園ホールで開催される「ゴールデンチャイルド」でのデビュー戦を予定している。

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