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[試合後会見]2024.7.12

大熱戦! 日本ミニマム級王座戦

 日本ミニマム級タイトルマッチ、王者の高田勇仁(26=ライオンズ)対同級7位の金谷勇利(27=金子)が12日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルドボクシング.139」のメインイベントで行われた。

 高田が王者の力を示して世界をアピールしたのか? それとも、金谷が下克上を果たしたのかーー。
高田勇仁(ライオンズ)がV4!
 序盤は、高田が右ボディストレート、左ボディを好打し先制。金谷はジャブからワンツーにつなげたが、高田はボディワークでかわすと、右ボディアッパーを突き刺した。前半終了時の公開採点は、48-47×1、49-46×2で高田がリード。6〜7回も高田が要所要所で左ボディを決めて、ポイントを加点した。しかし、金谷は被弾しながらも前に出て、回転力を活かした連打で挽回。9〜10回は激しい打撃戦を繰り広げる中、金谷の有効打が上回った。結果は、前半の貯金を守った高田がV4を達成した。
「ボディが効いているのかわからなかった」
 4度目の防衛に成功した高田は、「打ち終わりを狙われていたのがわかった。ボディを当てたが、表情を変えず打ち返してきたので、半信半疑になってしまい、攻めきれなかった。勇仁ブロー(必殺の左アッパー)を決めたかったが、警戒されて上手く入れることができなかった」と、快勝にも満足することはなかった。
WBO-AP王者の小林豪己(真正)への挑戦を熱望
 高田はリング上で日本王座を返上し、WBOアジアパシフィック同級王者の小林豪己(25=真正)への挑戦を希望した。「世界ランキングも近いのでやりたい。日本タイトルを返上し、退路を断って挑みたい」と言葉に力を入れた。

 渡邊利矢トレーナー(写真左)も「勝負師として、ベルトを持ったまま挑戦するなんて相手に失礼。ぜひとも、挑戦させてもらいたい」と語った。
「あと一歩、攻めきれなかった」
 一方、後半に追い上げたが、ベルトに手が届かなかった金谷は、「打たれることも覚悟して挑んだ。ボディは効いたが、気持ちでカバーした。前半でもっとポイントを取れているかと思ったが…。あと一歩がいけなかった。相手の方が上だった」と悔しさをにじませた。

 それでも粘りを見せて山場を作った。「負けたから何も言えないが、前回(小林豪己戦)より成長した部分は見せられたと思う。それだけに悔しいですね」と唇を噛み締めた。
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