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WBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオンの京口紘人(28=ワタナベ)が13日、WBA内王座決定戦が行われたメキシコから凱旋。笑顔で空港に降り立った京口には、王者の風格が備わっていた。日本人選手としては、メキシコで3度目の世界王座防衛成功という偉業を成し遂げた。
「結果が残せて自信になった!」
「標高の高さは、きつかった。試合中も調整期間も息苦しいと感じた。いつもより身体が重く、集中力が欠け、疲れるのが早い」と、標高1500メートルの高地での経験を振り返った。それでも、「イメージしてきたことを出すようこころがけた。キャリアが活きた。色んなキャリアを積まないと、あの条件ではベストなパフォーマンスは出せない」と話すと「自分に合格点をつけたい」と、今回のビッグマッチを総括した。
「メキシコまで来て、俺は何をやってるんだ!」と、7回終了後に自身を鼓舞!
試合中のバッティングと減点に関しては「頭部に当たって申し訳ない」と真剣勝負の中でのアクシデントを謝罪した。アウェイの洗礼では、という記者からの問いには「ジャッジも思ったよりフェアだと思った。ポイントは競っていると思った」と淡々と7ラウンド終了時点での心境を語った。ただ、「海外で、相手選手の地元で、試合が終盤に入っていて、2点減点は、マジで焦った」と笑って振り返った。試合が決まった8ラウンドについては「相手のダメージは感じていたので、スタートから手数を出して、ロマゴンならどうするかをイメージしながら、6割の力でラッシュしました」と、勝負の瞬間までの自身の判断に迷いがなかったことを伝えた。
京口のメキシコ遠征を陰ながらサポートしてきた、谷口将隆(ワタナベ)も笑顔で帰国。「京口は、自分でやるべきことをしっかりできるので、痒いところに手が届くように、細かいことをサポートして、気持ちよく試合に送り出せるように心がけました」と大きな一勝に安堵した。
明日は宇津木秀のサブセコンドに!
「海外での試合はタフになる。そのためにチームのサポートがあったので、感謝しています」と、京口はワタナベジムのバックアップも大きな勝因の一つに挙げた。明日(14日)は、日本ライト級王者の宇津木秀(ワタナベ)が初防衛戦を迎えるが、「明日はサブセコンドに入ります」と、ジムの後輩のサポートに入ることを伝えた。
次の試合に関して、年内にもう1試合したいと話した京口は「指名試合が終わったので、次は他団体のチャンピオンと統一戦をしたい」としつつも、海外で自身の評価が徐々に上がってきていることも実感しているようで、「ファイトマネー、場所、試合を主催するプロモーター、など条件を見て実現させたい」と考えを示した。