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日本スーパーフェザー級王者の奈良井翼(24=RK蒲田)が27日、後楽園ホールで開催された「Lemino Boxing フェニックスバトル120」のセミファイナルで、同級1位の福井貫太(30=石田)を迎えて初防衛戦に臨んだ。
勢いに乗る若きチャンピオン奈良井と、タイトル初挑戦の福井が技術戦を展開した。
勢いに乗る若きチャンピオン奈良井と、タイトル初挑戦の福井が技術戦を展開した。
奈良井翼(RK蒲田)がベルトを死守!
中間距離からカウンターを警戒しながら、中に入るタイミングを探る奈良井に対して、福井は右ストレートを見せて中に入れさせず。福井の打ち終わりに、奈良井は左フックをコンパクトに振り抜いた。5回終了後の採点は、ジャッジ2者が挑戦者を支持。6回には、福井が右ストレートをカウンターに合わせた。それでも、奈良井は冷静に距離を詰めて、ポイントをピックアップ。後半は、前に出てきた福井に手を出すタイミングを与えず。逆転判定勝利で、王座防衛に成功した。
「今回は反省ばかり」
苦戦しながらもベルトを守った奈良井は、「力み過ぎて、倒したい気持ちが出すぎた。前回の勝ち方を意識してしまい、自信過剰になってしまった。ボディが効いているのはわかったが、フックを合わせてくるので攻めづらかった。パンチをもらった印象はないが、自分も当てていなく、最終ラウンドで腹をくくった。(腹をくくるのが)遅すぎる。自信満々だったが、1年ぶりの東京での試合なのに悔しい。プロとしてまだまだ。今回の収穫は"反省"。初防衛の難しさを実感した」と苦笑いを浮かべながら、試合を振り返った。
「あと一歩が足りなかった」
一方、惜しくも手が届かなかった福井は、「公開採点を聞くまで、どっちに転んでいるのかわからなかった。距離が遠くてジャブが当てづらかった。2回効かせたのに、もう一歩が足りずダウンを取れなかった。後半は、ガードの上からもらったパンチが見栄えが悪かったんだと思う。一発でベルトを獲りたかったが…。自分のボクシングに少し手応えも感じたし、試合が終わってから応援者の声を聞いて、良いボクシングができていたのかな」と前を向いた。
WBO-AP王者:渡邊海(ライオンズ)
この試合を観戦したWBOアジアパシフィック同級王者の渡邊海(21=ライオンズ)は、「奈良井選手は力んでいて、本調子ではなかった。前半はポイントを取られていたが、後半は前に出ていたし、チャンピオンなので勝ったのかなと思った。タイトルマッチでなかったら、負けていたかもしれない。次にでもやりたい」と、王座統一戦を熱望した。
採点表